2005年09月05日
災害と位置情報、GIS
ちょっと色々書けずにいる間に、位置情報・GIS、というよりは要するに Google Mapsについてはほとんど浦島太郎状態だ。
測地系についてある程度知ってた、とかの先立ってやってきたアドバンテージはもう失われたし、旬の話題過ぎて動きが大きすぎて、少し席を外してるとなかなか付いていけない...。
まあ旬を過ぎたSNS話題でちょこっと書くのが関の山、状態になってますが。
付いていけてない間の話題の変遷はearthhopperさん、及びその運営されているGoogle-Maps-API-Japanグループの記事で補ってもらうとして、やっぱりこの間の大きなトピックはハリケーン・カトリナのニュー・オーリンズ直撃だろう。
私も2年にわたり阪神大震災のボランティアに関わってきた者として、現地の状況を想像するにつけ心を痛めて、earthhopperさんところで知った赤十字の募金バナーをうちのサイトに貼る事にした。
この空前の災害を理解しようと言うインターネット上の動きを追うにつれ、 Google Maps APIの登場が社会に与えたインパクトの大きさを目の当たりにできたような気がします。
スマトラの時もいろいろ動きはあったが、まだAPIが出てきていない分、その適用範囲は限られていたように思う。
まず現地では、これを書いている時に現物を見つけられなくてリンクを張れなかったが(誰かコメントでフォローいただければうれしい)、現地での被災状況や避難状況をGoogle Maps上に貼り付け、閲覧するサイトができていた。
これに関しては、根本的な情報の信頼性の問題や、また現状の問題として、電気もPCも使えない現地の被災者が実際にその情報を活用できるのか、とか、いろいろ問題もあるわけだけれども、これまではやりたくてもできなかった災害時の民間での緊急情報流通ができる経路を示したと言う点で、Google Maps APIの画期的さが表されたのではないかと思う。
また、位置情報という、人間にとって直感的ながら、それを直感的なままシステム的に扱うにはいろいろと難しい情報が、災害時といった非常時にどれほど役に立つか、という可能性の一端が示されたのではないかと思う(まあ、先にも書いた、現地の人にまだ使われる状況になってない、という点で、まだまだこれからだが...それと、そういう意味では、位置情報ベースの交流を単なる出会いやSNSという範囲に終わらせず、災害時の活用、と言う視点をどこよりも先駆けて、Google Mapsさえなかった時点で取り入れたポジタルの先見性は、特筆してよいと思う)。
問題点については、将来的にGoogle Mapsがケータイで使えるようになれば、情報の発信・受信もまさに災害現地の人により使ってもらえるようになるし、また情報の信頼性についても、それこそSNSの手法を用いて、ポジタルのようなアプローチで信頼する人間間の情報流通に用いたり、情報への信頼度割付、等で解決していけるかなと思う。
また実際の災害現場でない、日本のGoogle Maps APIハッカー連の間で多かったのが、災害の規模をGoogle Mapsを利用して実感しようと言う動き。
例えば、被害前・被害後の衛星写真を比較して、被害の甚大さを実感しようと言うHACK。
Katrina(カトリーナ)ハリケーン被害とGoogle Maps -【Uzlog】-
被災前後の画像を横並びにし、連動させることで、被災状況を把握できるサイトを作ってみました。
或いは、被災範囲と日本の地図を横並びに配置し、被災範囲の膨大さを実感しようと言うHACK。
アメリカに行ったことがある方は分かると思いますが、道路のスケールは日本とアメリカではかなり違います。
その為に航空写真などを見ると実際のエリアより狭く見えることがよくあります。
本マップでは同尺度にて比較し、いかに被害が大きかったかを把握できるようにしました。
これらの発想って、これまでにはなかった、地図の変化や広がりの比較を元に物事を理解しようと言う動きなわけですが、こういう発想って、荒削りとはいえまさにGISでの空間分析の発想なわけですよね。
空間をベースに、いろいろな統計をとって状況を把握したりとか、そういう発想の根っこみたいなところのわけですよ。
自由に、それも自在に使える地図がなかったから、空間ベースに物事を理解する術を持たなかった人たちが、それができた事によって、あっという間に自発的に、位置ベースで物事を捉える新しいやり方を実現し、そしてその意味、価値を知る。
この事実を見ると、地図をエンクローズし、高い利用料を払わないとGISの恩恵を受けられない状況を作っていたこれまでの地図・位置情報業界が、逆にGISの適用範囲の可能性を狭めていた状況がよく判るし、またそれを打ち破ったGoogle Maps APIの画期的さがここでも浮き彫りになっているのでは、と思います。
あー、しかしやっぱり昼休みだけで書ける範囲で書こうとすると、どうしても文旨も文章も荒削りになっちゃうなー。
Excerpt: Uz さんの作られたカトリーナの直撃前後のニューオーリンズ市街が衛星写真で比較できる Google Maps Mashup に引き続いて、2件をご紹介。 ●ニ...
Weblog: earthhopper
Tracked: 2005年09月05日 17:05
ここギコねねさん、どもです。
とりあえずカトリーナの被害状況を書き込むマップはここです。
Katrina Information Map
http://www.scipionus.com/
(参考)
earthhopper: カトリーナの爪痕 その3 - 地獄絵図
http://earthhopper.seesaa.net/article/6458570.html
最初に紹介したときからはアップデートされて、タイムスタンプが入って、過去にカキコした情報を更新できるようになっています。
Posted by: nagoyam at 2005年09月05日 12:43 追伸です。
私もポジタルの先進性・先見性には目を見張ってます。
ぜひ直下型地震とかの災害が起こる前に、何らかの方法でプロモして家族・友人ネットワークを増やしてもらったり、あるいはどこかに投資してもらってでもアクセスに耐えられるようなサーバ施設が整えていただければと思っています。
やっぱり災害時に家族・友人でつながっていられるかいられないかは、今回のカトリーナの件を見るまでもなく本当に大きいです。
![[ここギコ!]](http://kokogiko.net/logo.png)



・MovableType 3.2、MT::App::Trackback.pmの修正(Jak)
・MovableType 3.2、MT::App::Trackback.pmの修正(ambox.su)
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・わしズムを読んで「アイヌは民族じゃないよ だから先住民族ではあり得ない」というような奴には、「国連先住『部族』の権利に関する宣言だよ」で問題ない(kokogiko)
・わしズム内の一服の清涼剤「るいるいかむい」(kokogiko)
・大和民族の定義云々について(kokogiko)
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