2005年12月30日

直感ってモデリングと並列計算能力じゃないかなあ

Posted by nene2001 at 16:20 / Tag(Edit): brain quantum computing inspiration / 2 Comments: Post / View / 2 TrackBack このエントリーを含むはてなブックマーク

大学時代のサークルの後輩で、心理学専攻している奴がいた。
すごい分析力持つ優秀な奴で、今も研究機関で臨床心理士として活躍してる奴なんだけど、ひらめくと言う感覚が判らない奴だったようで、「先輩、ひらめくってどういう事なんですか」と聞かれたことがある。
その時は俺もよく判ってなくて、なんか頭にパッと思いつくんだとか、電気が走るようなとか、非論理的な現象であるかのように非論理的な説明しかできなくてモゴモゴしてたんだけど。
でも、一応ロジックに生きてる?つもりの人間であるにも関わらず、ひらめきは明らかに大きな影響力をもって私を駆動しているわけなので、これが説明できないと私の頭は非論理的な思考活動をしているという結論になり、どうも嫌だ。
というわけで、ひらめき、或いはひらめきとまでいうと大層だけどより日常的なものにまで一般化すれば、直感って何だろうなあ、とか折に触れて考えていたのだけれども。

で、最近思ったのは、直感ってのは知識のモデリング能力と、並列計算能力、それもグリッドコンピューティング的なそれよりはむしろ量子コンピュータ的な計算能力じゃないのかな、と思うようになった。

直感的な人っていうのは世の中を捉えるのに、「AならばBである」「CならばDである」といった個々の事象の因果関係を、再現性100%の点と線の集合体で捉えるというよりは、「AとBの関係はCとDの関係に似ている」 「CとBの関係はFとHの関係に似ている」と言った感じでモデル化し、100%ではないけどある程度の蓋然性をもったモデルとして把握するのじゃないかと思う。
で、物を考えるのにあたって個々の事象の線を辿っていって帰納的に思考していくのではなく、常時いろんなモデルを頭の中でパズルの噛み合うところを探すかのようにぐるぐる回していて、噛み合った瞬間に直感を得て、その後演繹的に得たモデルを精査する、という思考回路を持っているのではないだろうか。
そして、並列計算的にその噛み合いの連鎖が一気に多段連鎖して、繋がらないと思ってた点と点が一気に繋がる瞬間が、ひらめきというんじゃないかなと思う。

もしこのメカニズムが妥当であるとすれば、その思考回路って量子コンピュータ的だなあ、という気がした。
といっても、量子コンピュータとはなんぞや、ってこの本で得た程度の知識しか知らないのだけれども。

量子コンピュータ
量子コンピュータ
posted with amazlet on 05.12.30
竹内 繁樹
講談社 (2005/02/18)
おすすめ度の平均: 3
5 量子コンピュータと暗号の関係を理解するには最良の本
2 難しいよ
4 量子コンピュータ入門前の入門書に良いかも!?
量子コンピュータというと、今のデジタルコンピュータでは計算できないすごい計算能力を持ったコンピュータのように感じるかもしれないけど、実はそうではなくて、因数分解のような特定の分野の計算においては、量子コンピュータ用の特殊なアルゴリズムを用いることでデジタルコンピュータでは天文学的な計算時間を要する計算を一瞬で解けるけど、
特殊なアルゴリズムの存在しない普通の高速演算なんかでは、クロック速度をデジタルコンピュータなんかのように早くできない分、今のコンピュータより全然遅いらしい。
また、解く問題の種類と採用するアルゴリズムによっても違うけど、一般的には、複数量子ビットの重ね合わせ演算から確率論的に得られる単数ビット組み合わせを解として得るので、一応得た解に関する検算が必要になるらしい。
この辺の、コンピュータと思考の特徴的な部分を比較して表にしてみると、
特徴 帰納的思考
デジタルコンピュータ 
直感的思考
量子コンピュータ 
計算方式 直列的  並列的 
計算速度  速い  遅いが、特定分野の解決に関しては
デジタルコンピュータが解き得ない速度で解を得る 
検算 不要   

といった類似性があるんじゃないかと思った。
(直感的思考の計算が遅い、というのは飽くまで俺の場合で、明らかに私は直感思考なんですが、普通に計算とかするのは正直遅いのは認めざるを得ない。モデル化してアタリをつけてから精査する形で大抵の事は普通にこなせているかむしろ人より速いくらいでいるつもりだけど、小細工の効かない単純計算だと俺の思考能力の遅い事遅い事。でも事例が一つなので、一般化するにはちょっと無理あるかもしれない。)
帰納的思考法で頭のいい人ってのは、脳というCPUのクロック数の早い人、直感的思考法で頭のいい人って言うのは、量子コンピュータでいうところの処理ビット数の多い人。
そんな感じだったりするのかなと思う。

で、人として帰納的か直感的か、といった傾向はあるけれども、一方で誰の頭にも直感的に近いような働きはあるわけで、例えば音声認識や人間の顔の判別、その他芸術的な分野における感性とかのエトセトラ。
そういった分野って、今のデジタルコンピュータで人間の脳レベルを再現するのって苦戦しているみたいだけど、私の考えが正しいとすれば、ブレークスルーには量子コンピュータ的なものの発達が必要なのかなと思った。
もちろん量子コンピュータ的なものだけではなくて、デジタルコンピュータ的な部分も必要なわけだけど、その連携、あるいは将来、必要に応じてデジタル情報演算の高クロック計算と、低クロックだけど量子ビットの重ねあわせ計算を、一つの論理素子で切り替えられるような新しい素子が開発されたりしたら、コンピュータが人間の脳を再現できるような時代もきたりするのかなと思ったりもした。

 

 

全部妄想かも知れんけど。

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きのうはねねがここへ専攻ー!

Posted by: BlogPetのここ at 2006年01月02日 09:18

ミンスキーさんの『心の社会』って読まれたことありますか?面白いっすよ。

Posted by: hogeman at 2006年01月05日 13:31
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