2006年03月22日

無線電力空間、ユビキタス電源

Posted by nene2001 at 01:24 / Tag(Edit): ubiquitous power supply wearable laboratory / 0 Comments: Post / View / 0 TrackBack このエントリーを含むはてなブックマーク

京都に行ったのは、恩師である京大生存圏研究所松本紘教授が退官されるので、そのレセプションに参加するためだった。
退官記念公演によると、先生はこの先1000年間の「太陽系文明」萌芽の礎とするために、人類の生存圏を地球外の近宇宙にも拡げるべく、地球周辺プラズマの観測衛星で地球周辺の環境を調査したり、地球周辺環境の計算機シミュレーションを行ったり、宇宙太陽発電衛星とその電力伝送のためのマイクロ波送電技術を開発したりといった研究をされてきたそうだ(そうだ、というか、俺は知ってるけど)。
私も学生時代、宇宙空間を走る特異な電波の観測で時期嵐の発生を事前に予測する、というような研究をした覚えがある。
でも、その後研究室に残ったのならともかく、市井に出てしまった身では、「太陽系文明」のために、とか言われても何もできないので、不肖の弟子としては目の前のWeb2.0革命の前で自分の立ち位置を探すぐらいが関の山だったりするのですが。

でも、そんな公演の中で、宇宙発電衛星のためのマイクロ波送電の応用技術として為されたデモの中に、俺のアンテナにビビッと来たのがあった。
服の中とかに小さなマイクロ波受電素子を埋め込んで、一方で街中や公共施設等に、送電用素子からの安全で微弱なマイクロ波で満たした空間を作って、ユビキタス機器なんかを充電できる環境を整備してやろうというもの。
無線電力空間とか、ユビキタス電源とかって呼ばれてた。
マイクロ波送電の受電側素子も、俺が研究室に居た頃はプリント基板のお化けみたいな奴だったのだが、今はもうペラペラのフィルムシートに埋め込める程度になっているみたいで、その服から伸びたコードに携帯が繋がってて、服に微弱マイクロ波を当ててやると携帯が充電される、というような、そんなデモを見せてもらった。
これは面白いと思った。

携帯にしろユビキタスなデバイスの電源として次世代の本命はなんといっても燃料電池だけど、これだってクリーンだし比べもんにならない長持ちはするけど、充電の問題はどうしても付いてくる。
でも、ユビキタス電源な環境が整備されれば、長時間持つ電池と要所要所で勝手に充電される空間とで、真に半永久的に使えるユビキタス機器が作れるんじゃないかと思う。
ICタグなんかの分野でも、パッシブなICタグだけでなくアクティブなICタグも、電池切れの心配なく設置できるようになる。
かなりオモロゲ。

論文や記事も見つけた。
無線電力空間の基礎研究
マイクロ波送電の地上応用 ―ユビキタス電源―

というか、ユビキタスと言い、それを服に仕込む発想といい、神戸大の塚本先生んとこ(チームつかもと)のウェアラブルコンピュータといろいろ絡んだらおもろそーやなー、とか思いますた。

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