2006年07月12日
20%ルール、50%ルール...内実は違うので要注意
SixApartに落とされたと以前書きましたが、他にもいくつか落とされた企業がありまして、そのうちの一つがサイボウズ・ラボだったりします。
基本的にWeb2.0系企業には嫌われる私。ぐっすん。
その落とされた理由を振り返るのに、有用な記事があったので引用。
技術者に人気の高いGoogleでは、すべてのエンジニアが仕事時間の20%を自分の好きなプロジェクトに費やすという「20%ルール」が存在するが、サイボウズ・ラボでは「50%ルールを適用している」と畑氏。
きっかけは「20%よりもインパクトがある」ということで始めたというが、研究開発テーマを自分で決める能力のある開発者にとってはまたとない環境だ。ただし、自主的にテーマを決めるのは難しいことでもある。
畑氏は、「ある程度経験がないとできない。
採用の際には、なるべくビジネスとかけ離れないテーマを自主的に見つけられる人、という基準を重視している」と述べる。
ということだったのな。
一方で、グーグルの方はというと、ちょっとどこで読んだ記事か判らなくなって引用できないが、「技術者は技術だけを考えよ、技術を開発する際に『どこにAdsenseを貼ってお金を取れるか』というようなことを考えてはいけない」というような話が、最近どこかで中の人へのインタビューでの発言であったはず(多分、インタビュー対象はグーグルジャパンの村上社長)。
要するに、サイボウズラボの50%は「ビジネスに結びつく50%」だが、Googleラボの20%は「技術を追求する20%」という質の差があると。
私はその辺が判らずに面接にいったので、「50%ルールで何がやりたいですか?」という問いに対し、純粋にやりたいこととして先のエントリでも挙げたような、次世代のオープンなSNSを実現するインフラを開発したいと熱弁、一席ぶったのだが、「それをどうビジネスに結び付けますか?」といったところで、まさか50%ルールのところでその質問が来るとは思ってなかったのでまともに返答できず、しどろもどろ。
結果即落ち。
というわけで、これからサイボウズラボに応募しようと思う方は、50%ルールで何をしたいか、だけではなく、それがどのようにビジネスに結びつくか、というところまできちんと頭を整理してから、臨まれた方が吉です。
今後続く人のために一助になればと思い、1エントリ設けさせていただきました。
でも、Googleと比較しての見た目のインパクトで「20%→50%」というのを呈示しておきながら、十分な説明もなく実は判断基準違いますよ、というのはちょっとズルいよなあ、とも思ったよ。
Excerpt: ここギコさん(not 知り合い but 片思い)のエントリより 20%ルール、5...
Weblog: bmblog
Tracked: 2006年07月12日 23:29
Excerpt: 20%ルール、50%ルール...内実は違うので要注意 「好きなこと何してもいいよ...
Weblog: 眠る開発屋blog
Tracked: 2006年07月14日 00:26
Excerpt: 先のエントリへのはてブ 既に縁のなくなった会社との適性なんかど...
Weblog: ここギコ!
Tracked: 2006年07月15日 07:46
Excerpt: 年末年始ほとんど何もできなかったので、書くのは今さらな感じですが......
Weblog: ここギコ!
Tracked: 2007年01月05日 02:04
はてブで色々書かれてるようなので補足させてもらうと、まずひとつめとして、別に私は金にならないことを好き勝手にやりたいと思ってるわけではないです。
前々職では部署で一番原価低減に貢献したし、前職ではまともに経営しようとしない経営陣相手に、バラバラになりかけてた社員をまとめてブレストし、いろんな商売の案を捻り出したのは俺だしね(経営陣に潰されたけど)。
ふたつめとして、まあ大会社を何度か経験して、転職コンサルにも何度かついてもらった感覚から言うと、転職の面接は「技術」だと思っているところがあって。
若いベンチャーとかではちょっと感覚が違うのかもしれないけれども。
要するに事前準備、予行演習、望まれる人材を演じる演技力。
そこで求められているものが、50%ルールをビジネスに結びつける方法だと判っていれば、それにあわせて主張すべき事も考えてたし(もちろんそれがサイボウズラボ側が納得するレベルかどうかは別ですよ)、演じる役さえはっきりしてれば、狂言やってることもあって役作りは1〜2時間あればできてたのになあという思いがある。
もちろん、「何が求められているかを推察する能力」も含めて転職の技術なので、いくら言ったところで自分の能力不足は否めないのだけれども。
みっつめとして、流石にそのプレゼンミスだけで、落とされたとは考えてないですよ。
実際問題として、今ラボ内にいる竹迫さんとか奥さんとかに比べれば、私の技術力は天と地なので、ちゃんとプレゼンできていても落とされていたかもしれない。
でも同じ落ちるにしても、求められているものを読み違えて全力のプレゼンができなかったあたりで、痛恨だなあと思っているだけ。
総括していうと、こと俺が面接受けたということだけに関して言えば、別に小ズルいのはどっちかと俺のほうなんですよ。
小手先の転職技術テクニックさえ全力出せてたらなあ、なんて考えてるわけなんですから。
というか、雇う側が何らかの判断基準を以って転職の合否を決めた結果に対して、「冷たいなあ」「厳しいなあ」といった感慨はあったとしても、「ズルいなあ」というのはないでしょう。
ならば、何をもって私がラボの事を「ズルいなあ」と書いたかというと、もっと客観的な話をしています。
ラボの中の人が
>きっかけは「20%よりもインパクトがある」
と語っているとおり、明らかにGoogleとの比較をもって話題性を呼ぶために50%というものを持ってきているわけですよね。
言わばこの措置に、一種の広告塔の役割を担わせているわけです。
にも関わらず、その実フタを開けてみると、Googleとは判断基準が違いますよ、というのは、一種の過大広告とも言えるアレなわけで、それはズルいんじゃないのと。
そういう意味で「ズルい」と書いたわけなのですが。
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