2006年07月31日
なつかしー!鋳物萌え
今日鉄腕DASH!見ていたら、風呂を作るとやらで鉄砲釜を鋳物で作っていました。
今時、鋳物を作る光景を見る事なんてそうそうないので、思わず見入ってしまいました。
超懐かしい。鋳物って私の社会人労働生活の原点なんですよね。
別に鋳物師として就職したわけじゃないんだけど、元が鋳物工場から発展した金属・機械メーカに就職したので、入社早々の4ヶ月間の研修期間って、私鋳物工場で働いていたんですよ。
私が働いていた職場で作っていた鋳物は、製紙圧延用ロールと言って、紙を作る製紙工場で紙を圧延するために使う巨大な円筒形物質(色々だけど、直径1mから数m、長さは10mから20mくらいで、重さは確実に2桁t単位の円筒形の鋳鉄の塊)を鋳物で作ってた。
だから鋳型もDASH村鉄砲釜のようなこじんまりしたもんじゃなくて、どでかい鋳型なんだけど、作り方の発想の基本は変わらない。
夏には50度を超える粉塵まみれの職場でも、1200度の火の粉が飛び交うので長袖長ズボン作業着・耐熱手袋長靴・ヘルメットゴーグル着用の全身重装備での肉体労働。
意識がとんで足を踏み外しでもすれば、一瞬で気化出来る煮えたぎる電磁溶鉱炉のふちで、浮かび上がってきた不純物を鉄の引っかき棒で掻き出す作業。
のそのそやってると、引っかき棒そのものが溶け出す。
自分の体よりはるかに大きい鋳型を、全身を使って押し固め、形を整える作業。
現場作業員の人が3、4個正確に作る間に、自分は1個しか作れず、しかもそれで全身ガクガク。
いろんな工程をローテーションしたけど、焼入れ・焼きなまし工程は、電気炉に大型クレーンでまだ熱いロールを入れたり出したりする時の作業以外は、クーラーの効いた電気炉の温度変化を監視してるだけだったので、比較的楽だったなあ。
大変だったけど、普通はこんな体験できないので、今考えるとすごいよい体験をしたなと思う。
当時から赤字続きで来年には、再来年には事業停止になると言われていた部門だったんだけど、Webサイトに製品がまだ載っているということは、まだやってるんだな...嬉しいな。
当時から社内の研究所なんかと協力して、低コスト化や高品質化のための技術革新とかをいろいろやってたから、そういうのが功を奏してるのかもしれないな。
職場の赤鬼軍曹と呼ばれていた定年間近の主幹さんから、退社後雀荘に行って四暗刻あがったりしたのも思い出す。
一緒に研修した仲のよかった文系の同期は、結局その部門の勤労管理職に就いてたな。
まだみんな元気にやってるんだろうか。
そういえば、その主幹さんって、言うまでもなく頂点の地位とはいえブルーカラーなんだけど(「主幹」はブルーカラーの最高位)、社長(一部上場企業の社長ですよ)としょっちゅうゴルフに行ったりとか、飲んだりとかしてて、社長の事も君づけで呼んだりしてた。
要するに、社長と言えども現場の最高責任者には頭が上がらない...とまではいかなくても、少なくとも一目おいているということだ。
別に驚くには値せず、本来は当然のことのはず。
彼らが汗水たらして働いて、製品を、よい製品を作ってこそ、会社が信頼され品物が売れ、会社の売り上げ・利益が伸びるのだから。
その事を思い出して、そういう当たり前の視点が、今のSE・PG業界とかでは欠けてるのかなという事を感じました。
古臭い?重厚長大日本の伝統謹製の企業とかですが、現場を大事にするとかそういう良き伝統は、引き継いでいくべきではないのか、と思いますた。
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