2006年09月06日
あなたの知らない、ケータイWebの世界 -Mobile 2.0-
こんな本が出ていたので、買ってみた。
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Mobile2.0 ポストWeb2.0時代のケータイビジネス
posted with amazlet on 06.09.01
インプレスジャパン (2006/8/31)
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私自身、ケータイは常に使いこなしているし、勝手サイトも作ってきた経験上、ケータイ事情には詳しいつもりでいたが、その一方で、飽くまでケータイWebは、PC等から見られる広いインターネットを、あらゆる時・あらゆる場所から発信・受信出来る為の「窓」としての役割としてしか捉えていなかった。
もちろん、位置情報総合サイトを標榜してきた以上、PCではできないケータイデバイスの「今・ここ」情報の発信・受信を追及してきたつもりだが、しかしそれですら、正直言うと既存のWeb世界に位置という新たな見地からの串を通す・串を加えるという発想しかなかった。
なので、先日このエントリで驚きを表明したとおり、膨大な数のケータイでしかWebを使わない層、そしてそのケータイユーザのためだけに作られ盛況な、一般WWWとは切り離されたケータイ専用のWebという世界の存在、そしてその豊穣さには、私もつい最近気付いたばかりだ。
そしてその豊穣なケータイWebの世界で、今大きな変化が起きようとしている。
ケータイ「知ってるつもり」だった私も、もう一度頭を柔らかくして、その変化の方向を捉えなおさなければと思っているが、その一端を掴むのに格好の良書であると思う。
著者の一人は、ケータイ位置情報SNS「Activo」、ケータイ位置情報版AdSenseとも言える「AdLocal」等のサービスを展開している、シリウステクノロジーズの宮澤さん。
彼の言う、Mobile2.0ではWebのアチラ側(ネットの向こう側の膨大なコンテンツDBの世界)とコチラ側の融合が新たな価値を生み出すと言うのは、全くその通りだ。
まさに長年、言いたかったことを言ってくれたと言う感じがする。
ここでいうコチラ側とは、ケータイデバイスでの「位置情報」「時間情報」、言い換えれば「今、ココ」ということだ。
動かないオフィスのPC上で、検索ワードに「牛込柳町」「ラーメン」と検索ワード入れてひっかける情報より、今どこにいるかも何時かも正確には判らないけど、ケータイデバイスが自動的に付加してくれるGPS情報「ココ」とアクセス時間「今」、及び検索ワード「ラーメン」を元に、サクッとその場で入手できるまさに今ココで営業しているラーメン屋の情報の方が、便利に決まっている。
そして、その分野では、あのGoogleですら、モバイル版Googleローカルと言うのはあるが、(簡単にHACKできるとはいえ)いまだにデバイスのGPS機能とは連動していないし、また提供している情報も、モバイルコンテンツをクロールして得た情報ではなく、インターネットタウンページかどこかから買ってきたのであろう画一的な情報が検索されるばかりだ。
「今、ココ」で発信された面白い情報を、「今、ココ」で受信する、というような経路は、いまだに実現されていないと言っていい。
要するにMobile2.0の世界では、Googleですらサービス提供者としてはヨチヨチ歩きの赤ちゃん状況で、強者は誰かまだ決まっておらず、新しい価値観引っさげて誰か参入すれば、たちまち「Next Intel Inside=膨大なデータ蓄積」を得て強者になれる可能性は転がっているという事だ。
そしてそれを前進させられるのは、GPSやICカード、QRコードリーダ、等等、これだけ豊潤なケータイデバイスに恵まれた国、日本以外にあり得ない。
一般インターネットの世界でのWeb2.0では、日本は外国の後追いになっている感は正直否めないと思うが、Mobile2.0では日本が先んずる事ができる、いや日本以外にそれができる国はあり得ないといっていい。
万一、これだけ恵まれた環境が整っているにも関わらず、この分野でもまた日本が出遅れて後追いになるようなことがあれば、恥ずかしい事だと思う。
とはいえ、日本は恵まれていると書いたが、必ずしも恵まれてばかりではない。
なぜそれだけ恵まれているにも関わらず、これまであまりこの分野が育ってこなかったか?の原因ともいえる、日本ならではの問題もある。
ずいぶんマシになってきてはいるようだが、キャリアによるユーザ囲い込みの問題である。
それも昨今は、DoCoMoが検索機能の結果として非公式(いわゆる勝手)サイトも出してくるようになったり、番号ポータビリティの導入も本決まりになったりと、改善の兆しは見えつつある。
その辺の、ケータイWebの可能性やよい面だけではなく、ケータイWeb業界が抱える問題やその状況なんかも、この本ではしっかり押さえてある。
盛況だとは聞くのだが、PCから見えるWebの世界だけにどっぷり浸かっていると、見えてこないケータイWebの世界。
それがどのような世界なのかちょっと覗いてみたい人から、飛び込んでみたい人まで、取っ掛かりとして薦められる本だと思う。
Excerpt: もっとヒトとつながるWeb2.0。 たしかに「Web2.0に対する日本からの答え」といえるのかも...
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そうなんだよねぇ。2004年にモギィを見付けてマット(モギィの企画者)には「あんた、21世紀のビルゲイツになれるよ」と言ったのだが、モギィは歩みをヨチヨチの段階で止めてしまった。2年以上も進歩しないで、タイミングを逃しちゃった。
モギィのユーザー達(ほとんどが携帯側の人)を啓蒙しようとしたが彼らにとってインターネットは広すぎる世界っぽい。一番の違いは認証かな?と、思ってます。携帯電話が情報発信元(センサー)として優れているのは確かなんだよね。位置とか気温とか気圧を携帯が発してくれればアメダス不要。目撃した事故や事件をその場から発信してくれれば報道にしろ公衆安全にしろ初動が変わる。世の中のプリミティブな部分にインパクトを与えうるデバイスだと思うんだけど、利用しきれていない。
何が足りないんだろう? 個人が安全に情報発信出来ないといけないんだろうな。と、漠然と思うだけになってます。
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