2006年09月23日

会社の業績回復力向上と悲惨世代解消のために新卒・正規雇用経験者採用偏向の撤廃を

Posted by nene2001 at 10:40 / Tag(Edit): generation work politics / 2 Comments: Post / View / 2 TrackBack / Google Maps このエントリーを含むはてなブックマーク

幸い俺は、キャリア積めなかったとかブーブー言いつつもなんとか正社員で渡り歩いてこれたが、それでも就職氷河期というのは実感している。
最初の会社の俺のいた部署、4つ5つ上くらいなら同期が4、5人はいるのに、1つ上の世代は2人だけ、俺の世代は1人、後輩は5年間働いて1人しか入ってこなかった。
そのせいで、普通2、3年目になれば経験できる部下を使う、という経験ができず、5年経っても最下層の実働で現場かけずり回ってたりした。
日本中の現場を渡り歩いて、現場で徹夜した後家にも帰らず次の現場へ直行、移動の電車や飛行機の中でしか寝られない、残業代は不況のため一定額天井でサビ残ばかり、という生活の中で、バブル世代入社組の連中が「昔はよかったんだよー。残業代つけまくりで1月の残業代だけでティファニーとか買えたもんなあ。」とかほざいてんのを苦々しく聞いてたりしたんだけど。
ようやく今の会社で、部下を持って部下を使う、っていう経験をできたんだけど、その部下達だって実はみんな派遣社員で、正社員だけでいうと今の会社も、前後2歳くらいの同じくらいの年代にちょこちょこっといるその下は、いきなり入社1年目から3年目とかで、明らかに年齢構成がおかしい。

そんなこんなで実感していた就職氷河期だけど、週刊ダイヤモンドの「悲惨世代」の特集とか見て、また就職氷河期被害者.comあたりのブログとか見て、この就職氷河期を外から見てきた、俺達以上にその歪みをまともに押し付けられてきた同世代の連中の問題に興味をもっている。
マジでこの問題なんとかしないと、この国の社会問題どんどん負のスパイラルに突入していくような気がしてなりません。
紹介したブログの人も書いていますが、少子化問題解決を、とか言っていても、その産めよ増やせよを期待されている世代がろくに子供を育てるどころか結婚すらできないような経済状況におかれているのではどうしようもありません。
反対に正社員として雇われている側でも、そういう人達が野にいる事による人材不足のツケで忙しくサビ残当たり前になり、忙しくて子供を作る暇もない...まさに少子化スパイラル。
少子化問題解決をとか言ってるんなら、必要な人手の分はみんな等しく雇われて、等しくある程度稼げて、等しくある程度暇があって子供を生む余裕もできるよう、そういう方向に向かうよう政治が舵を取ってくれればいいのに。
実際の政策はといえば、今の若年者不就労対策とか、ニート対策とか、やれ徴農だとか言ってまるで働きたくない奴をまとめて精神鍛えなおすみたいな発想とか、やれ技能教育でスキルを付けさせるとか、明後日の方向ばっかりなわけですが。
実際の問題は働きたくても新卒採用の壁に阻まれて働けない人や、非正規雇用で経験、スキルは積んできているにも関わらず正規雇用じゃなかったというだけでその経験が認めてもらえず経験者採用と扱われないといった、そういうところが問題なのであって、そこに「働く気を出させる」「教育でスキルをつけさせる」ような政策をぶつけたって、何の解決にもならず税金つぎ込むだけムダという話になる。

そもそもこの10年間、不自然な先のこと考えていない人員募集しておいて、今になって人が足りない、特に30代が足りない、とか騒いだって自業自得だろアホ、というしかないわけですが。
それを補うのに、就職氷河期を乗り切った正規雇用経験者とか、少子化でそもそもの供給が減っている新卒とか、もともとパイの少ないところにみんな一斉に募集かけて奪い合ってるんだから、確保できる人員は限られて当たり前だろう。
そんなに深刻に足りないんなら、新卒や正規雇用経験者でなくても、フリーターでも非正規雇用経験者でも雇えばいいのに、なんでこだわるんですかね。

歳を食ってたらある程度の報酬を要求してくるだろうに、スキルがなくて即戦力にならないのでは金のムダだと思ってるから?
あのさ、歳をくってるとある程度給与を要求するのは、結婚してて家庭を持ってたり子供がいたりで、ある程度もらわないと生活が成り立たないからだと思うけど、でも今就職氷河期被害で正規雇用に就けなかったような人達は、そのせいで家庭を持ったり子供を持ったりといった歳相応の事もできず、これから人生を立て直していかないといけない人達でしょ?
新卒新入社員と同等の給与でもいいじゃん。
新卒と同額だろうがなんだろうが、そこで正規雇用されたという経験を梃子に就職氷河期被害者たちの人生建て直し、キャリアがスタートするんだからそれでいいと思う。

それとも、定年までの期間が短いので、人材として確保できる期間が短くなってしまうために、正規雇用者としての教育をかけるコストが無駄だと思うから?
わずか10年前に先のことも考えずに人員絞るだけ絞って、今大騒ぎしてる程度の人事戦略しか持ってないってのに、定年まで何年間いる人材か、なんて考えるだけ馬鹿だわね。
どうせ10年周期だかでくる次の不況では、今回から何も学ばずまた大勢人員切るんでしょ?
だったらこの好景気の10年も、先のことは考えず人員集めりゃええやんけ、と思う。 

真っ白な若い新卒の方が、世間ずれした既卒組よりちゃんと働いてくれそうだから?
今の新卒は売り手市場で、会社にちやほやされながらバブル世代のような楽しい就職活動をエンジョイしていると聞くんですが、同じようにちやほやして集められたバブル世代が、今それほど活躍していますか?
少なくとも私の最初の就職先では、バブル世代は数は多かったですが、いろんな意味でお荷物な人も多かった。
そんな連中より、これまで10年間これ以上はないであろう苦渋をなめ尽くしてきて、それに比べればどんな状況だって、というような氷河期世代の方が、よっぽど使えるかもしれませんよ。

と、考えれば考えるほど、企業が新卒・正規雇用経験者のみの雇用にこだわって、既卒・非正規雇用経験者をハブり続ける理由が全く判りません。
会社の業績回復期に必要な人員数があるとして、それをどれだけ確保できるかがその会社の回復パワーに直結するとすれば、新卒・正規雇用経験者偏向採用の思い込みを捨て、広く既卒・非正規雇用者にも門戸を開いて就職氷河期世代のパワーをうまく使う事に成功した企業が、次代の成功を約束されるのかもしれません。

---- 追記 -----

でも、今各企業がそんな状況にないために、苦渋をなめ尽くしていることは理解しつつも、もし今後企業が考え方を改め、既卒・非正規雇用者にも門戸を開き始めるとすれば、逆に私の方が就職氷河期被害者をうらやむような事態になるかもしれません。
今の時代は、やれ位置情報処理、Web2.0、オープンSNS等、どんな技術をとってもこれからどんどん発達して世界を変えていく面白い時代で、ある意味情報工学の大航海時代ともいえるような時代です。
いろんなチャレンジに身軽に飛び込んで実力をつけ、新しい大陸を見つけた奴が未来を切り開いていくという時代です。
そこに身軽に飛び込んでいくには、私はちょっと生まれるのが早すぎました...ケータイGPSで位置情報に目覚めて業界に飛び込もうとしたときでさえ、既に家庭と子供がいましたから。
流石に四畳半に家族3人で住み、3食毎日メザシ...みたいな生活はしていませんが、クルマも持ってないし酒もタバコもギャンブルもしない、服や靴は破れて駄目になるまで着て...というような生活でも、家族の生活を保証しようと思えばやっぱり年収600万円くらいは必要です。
それをなんとか維持しつつ、かつ自分のキャリア不足をごまかしつつ、なんとかキャリアの積めるところ、自分の野望に一歩でも近づけるところ、ということを繰り返しているのですが、どうしても本質的に荒波の中に飛び込んで新大陸を探すといった行動を取る事ができません。
家族がいて幸せではありますが、その一方で、今この時代に家族さえおらず独り身なら、この年齢からでも当初年収300万だろうが400万だろうが、ライブドアモバイルファクトリーみたいな技術力のあるところに飛び込んで、大航海時代の荒波を乗り越える技術を徹底的に身につける、あるいはシリウステクノロジーみたいな既に新大陸を目指して漕ぎ出しているところの仲間になる、はたまたあるいは自分で新大陸に漕ぎ出す、といった身軽な選択肢を取るのになと考えることもしばしばです。

今後企業の体質が変わり、或いはこの方面でなんらかの政策が打たれて、既卒・非正規雇用者にも広く門戸が開かれるようになったとすると、同じ世代に生まれながら、この面白い時代まで身軽でいられたことで、むしろ勝ち組は今の就職氷河期被害者達側というようなことにもなったりするんじゃないかとも思ったりもします。

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Comments

はじめまして。

下記内容でグッとこみ上げてくるものがありコメントさせてもらいました。

>流石に四畳半に家族3人で住み、3食毎日メザシ...みたいな生活はしていませんが、クルマも持ってないし酒もタバコもギャンブルもしない、服や靴は破れて駄目になるまで着て...というような生活でも、家族の生活を保証しようと思えばやっぱり年収600万円くらいは必要です。

お互いがんばりましょう。えぇやるさぁ!やってやるとも!

Posted by: koka at 2006年09月24日 00:54

なんか先の見えない袋小路という感を日々抱きながら生活していますが、頑張るしかないですね。
お互い頑張っていきましょう。

Posted by: ねね at 2006年09月28日 05:15
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