2007年02月03日
ユーザカスタマイズ可能なサイトという方向のマッシュアップが今後進むかも
一昨日朝電車の中で考えてたのだけど、
いろんなサービスのWeb-APIの公開や、Google Maps APIのような他サイトでの読み込み用Javascript-APIの公開で、個人のサイトでもいろいろな情報のマッシュアップが可能になってきているわけです。
いろんな勝手デベロッパーが、いろんなアイデアでいろんなサイトをあちこちで立ち上げてる、それはそれで面白いんですけども。
でも、最近ちょっと思い始めたのが、マッシュアップサイトは面白い、確かに面白いので出てくる度に騒がれるのだけれども、だからといってそのサイトを使い続けるか?と言われると、...?となるようなケースが多くないだろうか。
例えば、グルメ情報を公開しているAPIと、Google Maps APIがあったとして、それをマッシュアップしてグルメ情報をGoogle Maps上に表示するマッシュアップサイトがあったとする。
最初は「面白い、面白い」となるだろうが、最初の祭りが過ぎた後、いざ今後グルメ情報を検索するのに、そのサイトを訪問して使おう、という気になるだろうか。
この辺は個人の感覚差があるので、もしかしたら面白いサイトは継続して使うよ、という人もいるかもしれないが、私の感覚はどちらかというと何でも「ワンストップチャネル」化したい性質なので、ちょっとの便利を得るためにわざわざ別サイトの存在を記憶して、訪問し直したりしなければいけないのであれば、むしろその便利を得ることは放棄する。
もちろん、単純に心理的コストの問題なので、自分の感覚として他サイトを記憶し訪問する事に対する心理的コストを、そのサイトで得られる便利のベネフィットが上回れば使い続けるとは思う。
さらに言えば、もしそのマッシュアップサイトが非常によくできていて、本家であるGoogle Maps或いはグルメ情報の提供元のサイトが提供している機能(パフォーマンス等も含む)を全て包含する形で作られているのであれば、Google Mapsやオリジナルのグルメ情報サイトを使う代わりに、そのマッシュアップサイトを使うようになる、という可能性もあるだろう。
でも、そのレベルで作りこまれているマッシュアップサイトというのは、マッシュアップアワードだとかなんとかに参加するため作りこまれたものとかでなかれば、そうそうないように思う。
でも、その程度(と書くとマッシュアップサイト製作者さんに失礼ではあるが)のマッシュアップでも、同じ機能がGoogle Maps、或いはグルメ情報の提供元のサイトといったオリジナルサイト側に付け加わったら、利用するんじゃないかなと思う。
例えば、Google Mapsのどこかに「グルメサイト表示」というようなボタンが出来て、それを押すとGoogle Maps地図上に店舗情報が表示されるとか、或いはグルメサイト側で、検索した店舗の結果が地図上に表示されるようになるとか。
要するに、新しい機能を得るためにその度わざわざ違うサイトを使うことには心理的コストが発生しても、普段から使っているサイトに新しい機能が加わる事に関しては、特に心理的障壁はないということだ。
もし私のように考える人が多かったとしたら、今後、マッシュアップやAPI公開というのも、別の方向性が出てくるのではないかと思った。
つまり、オリジナルサイトで使っている機能を切り出して、他のサイトで使えるようWeb-APIやJavascript-APIとして提供する、というだけでなく、オリジナルのサイトそのものの機能や外観が、公開され整理されたJavascript-APIで変更できるようになる、という方向性。
イメージとしては、Googleパーソナライズドホームで、デベロッパーがガジェットを誰もが自由に作成し登録し、ユーザが登録されているガジェットから自由に選んで自分のページとしてカスタマイズできるという形が既にあるわけだけど、それに近いものになる。
Google Mapsやグルメサイトで、ユーザの自由なJavascriptガジェット(以下寄生ガジェットと書く)を登録できるような領域が公式に用意されて、そこにサイトの機能を公式Javascript-APIを通じて叩き新機能を実現する寄生ガジェットを自由に登録できる、といった形。
既に、似たような事はFirefoxのGreasemonkeyやBookmarkletでやられているわけだけど、各サイトがもっと公式に「寄生ガジェット」を容認、もしくは積極的に推奨するための、ガジェット用領域の準備やJavascript-APIの公開等といった動きが今後出てくるんじゃないかと思った。
もちろん、そのことによってこれまでの「他のサイトで使えるようWeb-APIやJavascript-APIとして提供」という動きがなくなるわけではなくて、「マッシュアップ」を実現するためには、Google Mapsに寄生するガジェット作成のインタフェースが用意されているだけでは不十分でグルメサイトから情報を取ってくるインタフェースも必要なわけなので、これまでの動きはこれまでの動きとしてあって、そこに「オリジナルサイトを直接制御するインタフェース」が加わるのではないかという話。
というか、オリジナルサイト自体が「他サイトに公開しているAPI」、或いは上位互換のAPIを使って構築されていれば、別に他サイト利用用のAPI、オリジナルサイト制御用のAPIと2つ用意する必要もない。
もしこういう方向性が出てくれば、また一つチープ革命が進むのではないかと思う。
何となれば、これまではAPIが公開されていても、それを使ってマッシュアップするにはマッシュアップサイトを動かすサーバを用意できなければいけなかったわけですが、寄生ガジェットが自由に作れるようになれば、サーバすら用意する必要もなく誰でも無料でマッシュアップを楽しめるようになる。
APIを提供する側としても、これまでAPIを提供してもタダで機能を使われるだけで自社のサイトへの利益やアクセス流入に繋がらないのではないか、という議論はあったわけですが、こういう形のAPI提供であれば自社サイトをユーザが勝手にリッチに便利にしていってくれるということで、APIを提供する側としてもメリットがある。
また、こういう方向性が出てきた場合、サーバが不要になる分、Javascriptだけでできる限り完結しようとする動きが出てくるだろうけど、そうなるとJavascriptは他ドメインのWeb-APIを直接は叩けないという問題が出てくる。
なので、Web-APIを中継するJavascript関数を提供する、Javascript-APIサービスが出てくるんじゃないかなと思う。
既にあるのかもしれないけど...。
もちろん、単純に中継するだけでは元々なんでJavascriptで他ドメインのWeb-APIを直接叩けないか、という問題をクリアしてしまうセキュリティホールになるので、他ドメインへ初回アクセスする場合はユーザにアラートを表示するとか必要だと思う。
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結局、そのサイトにしかないもの!!っていうのがなければ、駄目だってことですね。
マッシュアップは少しの知識があれば誰でもつくれるし、他の情報も混ぜることができるけれど、情報ソースを持っているわけじゃないので、ちょっとの便利が手にはいるだけってことでしょうか・・・
むしろ、独自のソース源をもっているからこそのマッシュアップなのかもしれませんね。
マッシュアップサイトを使い続けてもらうための課題について、非常に近い感覚をもっています。
「寄生ガジェット」というアイデアは、非常に面白いと思い、もし出てくれば自分も使うと思います。
ただ、よっぽど簡単な仕組みで実現されない限り、一般ユーザが感じる心理コストは、普通にマッシュアップサイトが存在するほうが、まだ小さいのかなとも思ったりします。
>maedaさん
確かに一般ユーザの心理コストは高いと思います。
ただ、現状でも似たような事は記事でも書いたとおり、Greasemonkeyなんかで出来るわけですが、それよりは公式にユーザカスタマイズできるサイトという形にする方が、導入する心理コストも少なくなるように思っています。
また、マッシュアップサイトを使い続けるか寄生ガジェットか、という問題は、心理コストの質の差が関わってくると思っています。
要するに、経済的コストでの初期費用とランニングコストとの関係のようなものかなと思います。
マッシュアップサイトを使い続けることは、初期コストは低いですが、継続使用するコストが高くなってしまう。
カスタマイズされたオリジナルサイトを使うことは、カスタマイズするという初期コストは高くても、その後の継続コストが下がるという関係にあるかと思います。
似たような関係としては、Googleをそのままサイト訪問して使うか、それともGoogle Toolbarをセットアップして使うか、というような例も挙げられるかなと思います。
初期コストと継続コスト、どちらをどの程度重視するかは人次第なので(そして人は必ずしも常に合理的とは限りませんので)、一概にどちらがよいとは言えないですが、関係としてはそんな感じかなと思います。
Posted by: kokogiko at 2007年02月04日 11:17![[ここギコ!]](http://kokogiko.net/logo.png)





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