2007年03月18日

ロカポイントに関するFUDを解く

Posted by nene2001 at 14:55 / Tag(Edit): locapoint geocoding fud / 0 Comments: Post / View / 0 TrackBack このエントリーを含むはてなブックマーク

ロカポイントを応援してあちこち宣伝してますと、いろいろご意見・ご指摘をいただくこともあります。
当然謙虚に伺わせていただいているので、問題点については受け止めてロケージングさんの方にも伝えて一緒に解決法を考えたりもしているのですが、一部にはちょっとした認識ズレにもかかわらず度々いただくような指摘もありますので、そういった誤解の1つを今回解かせていただこうと思います。

ロカポイントは「覚えやすい」「人間に扱いやすい」ことを目的に作られていますが、それ故にいただく話としてももっとも多いのが「難しい」「覚えられない」というものが非常に多いです。
これに関しては、確かに改善していく必要がありますが(そのため、例えばローカルコードの最小桁をフルに活用すれば40cm程度の精度が得られる仕様を、あえてエリアコードの最小桁の数字と合わせることで、精度は4m程度になってしまうがリズムを作り覚え易くする、というような方法も提唱されている)、その一方で誤解もあるのでそれは解いておきたいと思います。

まず第一に、ロカポはまだ普及していない仕様である、ということ。
その段階で受ける印象と、普及してそれを使うのが当たり前になった段階で受ける印象は明らかに違うはずです。

例えば、私は市外局番4桁・市内6桁の田舎に生まれましたが、高校くらいまで6桁覚えるだけで要の足る生活をしていました。
大学になって故郷の外に生活圏を移し、普通に市外局番含め10桁を操らないといけなくなった時は、そんなもん覚えられるわけないだろ!とか思ってましたが、実際に使うようになるとすぐになれました。
東京・大阪の市内局番が8桁になった時も、携帯電話が11桁になった時も、郵便番号が7桁になった時も、みんな導入前は不安がありましたが、あっという間に慣れました。
当たり前に普及する仕様になれば、一見難しそうな仕様に見えても、普通に扱えるようになるはずです。

もちろんその事と、位置情報を人間系を介して流通させるという事が普及するか否か、という事とは別の話なのは言うまでもないですが、位置情報を流通させる必要性が生じた場合に、もっとも簡単で覚え易く流通もし易い表記法はロカポであるとの自信はあるつもりです。
ロカポが電話番号等と比べて覚えにくいのは表そうとしているものが違うのだから仕方のないことで、論点とすべきは本当に位置情報を人間系を介して流通させるという事が必要ないのか否か、そしてもし必要だったとした場合に、同じ位置情報を表すコーディングシステムの中でどの仕様がもっとも使い易いか、ということのはずです。

また、別にロカポは全て暗記する必要はなく、暗記するのはせいぜい2、3件で十分で、後はほんの数分、脳内のメモリに蓄えられれば済むだけのものです。
既に電話番号、住所、郵便番号等と色々なコードが生活の中に出回っていますが、日常使っているそれらのコードを全て暗記している、という人がいますか?
私など、電話番号も住所も郵便番号も、自分の現住所と自分の側の実家くらいしか暗記していません。
家内の携帯電話番号すら、携帯の電話帳がなくなったら自信を持って出てこない状態です。
後はみんな、住所録や携帯の電話帳メモリに保存しているのを呼び出して使っていますし、それで事足ります。
ロカポも同じで、暗記するのは自分の家のロカポくらいで十分で(それすら別に暗記する必要性はなく、むしろ使っているうちに事前に覚えるだろうというのが本筋)、後はメモや携帯デバイスに蓄積しておけばいいだけの話なのです。
目的地のロカポをメモや携帯デバイスに書き写す間、緊急時に自分の居場所を口頭で電話口で伝える間、その間だけ覚えておける仕様であればさえいいのです。
その程度の範囲は、仕様として十分にクリアしていると思います。

もちろん、これも位置情報の人間系を介した流通の、必要性の有無とは関係ない話ではあります。
コンピュータシステムがデータを扱うに当たっては、経緯度を直接扱うのが一番処理も早く紛れのない方法なので、今後世の中が全てシステム化され、あらゆるデバイスの間で人間系を介さずデータを同期できるようになるのであれば、ロカポ等不要になり直接経緯度を扱えばよいという話になります。

ですが、本当に今後位置情報を流通させるにあたり、人間系が不要になるでしょうか。
既に普及しているメールアドレスやスケジュールといったものですら、会社のサイボウズとGoogle CalenderとW-ZERO3を同期するのに、むちゃくちゃ苦労しているというのに。

むしろ、日本版E911法の整備等で今後位置情報の利用が促進されてくるにつれ、人間系で位置情報を扱う必要はますます増えてくるものと思われます。
システム的に経緯度を送れないところへ位置情報を通知するには、経緯度を直接電話等で伝達するのは、すばやい対応等を考えるとまず困難な話。
かといって、口頭で容易に送れる住所では、表せない場所というのは非常に多いし、送れても正確な場所を逆算するには、受け取った側でジオコーディングできるデータベースを持つ必要がある。
世界一律で、簡単な計算ロジックだけで経緯度との一意な変換・逆変換ができ、口頭での伝達も容易なロカポイントの活躍の場はいくらでもあるように思えます。

ロカポイントが覚えにくい、という点に関しては、そういう視点で見ていただければ、と思います。

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