2007年03月25日
未来の地図 ローカルサーチを語る会に参加してきました
既に森さんがレポートされていますが、日本のローカルサーチの草分けとも言えるモーバイルインフォサーチ実験/ここのサーチの主要メンバーである高橋克巳さんの、博士課程取得記念のプライベートイベント「未来の地図 ローカルサーチを語る会」に参加してきました。
森さん、高橋さんのプロフィール紹介にうちの拙い過去記事索くのはかんべんしてください...森さんの記事からうちにrefererが来てたのに、どこにもリンクなんかないぞ?なんで?と思ったら、「高橋さん」の名前のリンクがうちの記事になってるじゃないですか...。
イベントの内容は、第一部が高橋さんが入社されてから、ジオコーディングや位置データマイニングといった分野に取り組んできた歴史、モーバイルインフォサーチ実験を経て博士号を取られるまでの、20年の足跡の振り返り。


▲ 20年近く前のオンライン電話番号検索装置の実物 ▲
(完動品、しかもデバイス的に動くだけでなく、サービス的にも繋げばまだ動くらしい(私の聞き違いでなければ)。美香加テラスゴス。)

▲ 10年以上前に店舗の評判数でスポットに濃淡をつける口コミマップっすよ。 ▲
そのままCGMっすよ。それは時代を先取りしすぎているだろうと。
しかしモーバイルインフォサーチ実験&ここのサーチって、WWWをクロールしての住所データ入りWebページ収集→ジオコーディングして経緯度つけて蓄積→位置をベースにWebページ検索って、正直これを超えるものっていまだに出てないんですよね。
Googleですら、飽くまでPOI(Point Of Interest、つまりスポット情報みたいなもの)としてはNTTかどこかから買ってきた電話帳データかなんかを元にしているだけで、WWWクロールはしているけど元々POIとして持っているデータに紐付けられるものをピックアップするのみで、住所だけを頼りにジオコーディングして新たなPOIとして登録する、ということはしていない。
正確には、WWWクロール→Webページ内住所ピックアップ、ジオコーディングで経緯度つけて蓄積→経緯度で検索、というのは、中国か四国地方アタリのどっかのベンチャーがやっていたはず(サービス名ややっている会社名ド忘れした)だが、それにしたってここのサーチでやっていたのと同じようなレベルではあっても超えている事はないし、Google MapsもPostGISのような空間DBもなかった10年近く前にあれだけの実験をやったのはやっぱりすごい。
高橋さんの振り返りの後は、第2部として、ゆかりの人々のプレゼンの時間へ。
私は飛び込みだったのですが、トップバッターとして、別に高橋さんとは繋がりのない話題だったのですけどもロカポイントの宣伝とマッシュアップアワードの報告をさせてもらいました。
その次は高橋さんのモーバイルインフォ実験当時の同僚の方による、当時の振り返り。
この方のプレゼンで一つ気付かされたのは、これは今回聞くまで全然意識してなかったんですけど、モーバイルインフォサーチ実験って、調べようとしている経緯度が判ると、そこからMapionやMapFanのような地図サイトに経緯度付きでリンクしたり、位置情報付きでプロアトラスを起動したり、天気予報に誘導したり乗り換えに誘導したり、位置情報をベースに保持したままいろんなサービスにユーザを誘導するクロスロード、みたいなことを行った最初のサイトだったんですね。
私も近々、携帯サイトで、位置情報をベースにいろんなサービスへユーザを誘導するメタサービス的なものを作ろうと思ってたり、また直前の記事で紹介したdoodleなんかもいろんな他サービスへの位置情報保持したままでの誘導なんかを普通に行っているわけですが、そういうものの走りはモーバイルインフォサーチ実験だったわけです。
というか、マッシュアップというと今はどうしてもWebAPIとかで外からデータ取ってきて自サイト内で組み合わせることを考えてしまいますが、ユーザにあまり意識させずサービス間で透過的に機能を連携させることも広義のマッシュアップとして含めて考えれば、モーバイルインフォサーチ実験はマッシュアップの走りであったと見ることもできますね。
続いてこれも飛び込みだったらしいのですが、オークニー森さんによる、位置情報業界やはり20年くらい?の振り返り。
その後が東大空間情報科学研究センター(CSIS)の相良先生による、ジオコーディングを中心とした研究の振り返り。
多摩市貝取1(丁目)と多摩市貝取1(番地)はどうやって見分ければいいんだYO!とか、龍ヶ崎?竜ヶ崎?龍ケ崎?(いろんな自治体や施設の「正式」となっているような名称として、いずれの表記も存在するらしい)の問題とか、富山県の方で市町村合併が起きて同じ町名が市内に存在するようになったにも関わらず、日常では郵便番号があるため誰も困らず気付かず、CSISのジオコーディング実験でエラー発生がバーストしたので調べてみたらその事が発覚して、市役所に問い合わせたら「全然気付きませんでした」と言われたような話とか...いろいろジオコーディングにまつわる面白い苦労を聞かせていただきました。
そのジオコーディング実験ですが、住所の変更とかには月1回のメンテで確実に対応していて、他にも異体字のテーブルなんかはユーザから報告があるたびに対応するようにしているので、Googleのジオコーダなんかが全然追いつけていない精度でジオコーディングできる、日本でももっとも優秀なレベルのジオコーディングサービスになっているようです。
すみません、その辺のメンテの苦労とか全然知らなかったので、今までやっぱり商用の方がいいのかなあとか勝手に思い込んでて、GoogleやYahooのWebAPIばかり使ってました...今後はCSISのジオコーダ使うようにします...。
あと、ジオコーディング実験はすごい人気で使われている遭難ですが、同じく相良先生がやられている「レストランのウワササーチ」は、あまり利用されていないということ。
こっちも皆さんよろしければ使ってください。
最後に、高橋さんの元同僚で技術系ではなく文系の方のプレゼンだったのですが、電話帳というのはインターネットがなかった時代の検索エンジンだ、という話が中々おもしろかったです。
今検索エンジンでいろいろ言われているSEOだのSEMだのっていうのは、電話帳の世界では昔からやられてきた事で、歯医者の名前として「A歯科」なんてのが割とあったり、寺田運送が引越し業に進出した際に「アート引越センター」なんて名前をつけたりしたのも、ABCやアイウエオ順で並ぶ電話帳で上位に載るためのSEO対策だし、金を出して大きな広告枠を出すのはSEMと同じ。
中には、競争の激しい鍵の業界で、「鍵」カテゴリの中でライバルの頭を取るのはすごく困難なことなので、「鍵」の前に並ぶ「鏡」のカテゴリの最後尾を鍵業者が安く買って、結果「鍵」カテゴリの最前列より前に載る、というようなウルトラCのSEOテクニックもあったりするようです。
そんなSEOやSEMのノウハウを永年蓄積してきていて、目先のテクニックは違っても考え方の基本は昔から豊富にあるのだ、と言われていたのが印象的でした。
発表をされていない方でも、すごい方々といろいろお会いすることができ、またあまり書けないような話題を含めいろいろ情報・意見交換することもできて、非常に楽しい時間を過ごせました。
高橋さん、楽しい場にお誘いいただきまして、ありがとうございました&博士号取得、おめでとうございます!
あそうそう、会場となった店ですが、過去記事で高橋さんに教えてもらったカリスマCDショップの地下に最近できた、ライブや落語が楽しめるカフェ&バーでした。
そのCDショップが大家のようなので、下で飲んだことを話してCDショップにいけば、割引等も受けられるみたい。
またライブのイベントも、近々なら紙切りの林家今丸の独演会など、いろいろ個性的なイベントが目白押し、自分のイベントがやってみたい方も受け付けているみたい。
詳しくはお店のサイトへGO!
Excerpt: 3月23日に武蔵小山のライブ・カフェ・アゲインでトークイベントを開催しました。参加してくださった皆様、イベントを実現してくださった皆様、元々は私の個人的...
Weblog: ローカルサーチラボ
Tracked: 2007年03月26日 01:54
Excerpt: GoogleよろしくWebサイトをクロールして、含まれる記事から住所文...
Weblog: ここギコ!
Tracked: 2007年04月14日 15:57
Excerpt: OpenIDとか、最近は全然調べてなくて2.0で何が変わったの?という...
Weblog: ここギコ!
Tracked: 2008年01月21日 03:11
いろいろありがとうございました。
上記のブツですが、まじで動くし、使えます。
不思議な気分でした。
![[ここギコ!]](http://kokogiko.net/logo.png)



・「定義できない」とのたまうものを自説根拠の説明の中で延々と使う不誠実(笑)(むにゅう!)
・絵文字標準化でのキャリア批判に思うこと(kokogiko)
・文化は変わっていくのは当たり前だからこそ、今問われているのはリアルタイムの選択(むにゅう!)
・絵文字標準化でのキャリア批判に思うこと(ひゅ〜)
・絵文字標準化でのキャリア批判に思うこと(kokogiko)
・文化は変わっていくのは当たり前だからこそ、今問われているのはリアルタイムの選択(kokogiko)
・文化は変わっていくのは当たり前だからこそ、今問われているのはリアルタイムの選択(むにゅう!)
・文化は変わっていくのは当たり前だからこそ、今問われているのはリアルタイムの選択(むにゅう!)
・文化は変わっていくのは当たり前だからこそ、今問われているのはリアルタイムの選択(むにゅう!)