2007年04月26日
URLを自分のIDとして受け入れられるか否かでもディバイドが
OpenID をブロガー向けに分かりやすく説明すると? -Goodpic-
判りやすいし、面白かった。
でも個人的に面白かったのが、
僕は、Goodpic.com というブログを書いている本人です」ということを証明できたら、ネット上の色々なサービスを登録しないでも使えるようになるってこと? 今流行のブロガー優待(wみたいな感じ?
要するに「自分がこのサイトの作者だよ、ということを自分のIDとして使う」という発送を、たくさんの人が違和感なく受け入れている、ということ。
OpenID自体は、http上のやり取りだけで分散によるID認証システムを設計する上での必然、というか必要悪としてURLをIDとして採用しているのだと思う。
できることなら設計している人達もメールアドレスとかをIDとする形でやりたかったんじゃないかと思うし、実際OpenIDのMLとかでも、OpenID推進者の人達が近くの友達にOpenIDを紹介したところ、「私というアイデンティティは、Webサイトなどに投射される物ではない」といった形で批判的な反応を返された、といった話が、一度でなく数度話題に上った記憶がある。
やはり一般ユーザにとっては、ネットワーク上で自分のアイデンティティを代表する物は、Webサイトアドレスではなくメールアドレスであると考える傾向があるみたい。
Webアドレスにしろメールアドレスにしろ、所詮ネットワーク上でのノードを表現する一形態に過ぎないのだけど、やはりWebサイトアドレスは、自身のアイデンティティの投射として考えた場合に
- 全ての人が持つわけではないノード
- ブログでのコメント等もあるにせよ、基本的に不特定多数への情報発信オンリーのノード
- ノードが一意でなく多様となる問題。例えば、Bobさんのアイデンティティの投射と考えるべきノードはhttp://bob.example.com/なのかhttp://bob.example.com/profile.htmlなのか、とか。
といった問題があるのに対し、メールは
- 基本的にネット上の住人なら、まず持っているとみなしてよいノード
- 公開情報から秘匿情報まで、情報の受信にも発信にも利用できる終端ノード
- 基本的に一意なノード
といったよりアイデンティティと重ねあわせやすい特性があるので、普通はやっぱりメールアドレスなんかの方をアイデンティティの拠り所として考えるんだろうなと思う。
ところが、はてブを使いこなしたりしているはてなコミュニティの人なんかから見ると、大半の人が自分のブログも持っているのだろうし、ブログを通しての他者とのコミュニケーションにも当たり前になれていて、というふうにどっぷりブログ文化に染まっているために、自分のアイデンティティの拠り所としてブログのURL、という発想も、普通に受け入れられるのだろう。
ここらへん、OpenIDで採用されているIDとしてURL、という部分を、すんなり受け入れられるか否かで、ネット社会上での一つのディバイドがあるんじゃないかな、とか思ったりする。
そんなこんなで、どの程度取り組まれているのかわからないけど、OpenIDのMLなんかでも、メールアドレス的なuserid@ドメイン、形式のIDが使えないか検討している人がたまに出てきたりもしているみたいだけど。
でもまあ、個人的な印象では、日常生活でも、アイデンティティの証明って言うのは、運転免許証やパスポートとか、そういったもんでやりますよね。
それは、別に「私は運転免許証です」「私はパスポートです」等といったことを証明しようとしているわけでは当然なくて、その上に記載されている氏名や生年月日みたいなアイデンティティ属性を証明するための、言わばアイデンティティの箱舟みたいな感じで用いられているわけですよね。
それと同じで、OpenIDでのログインも、単に機能がログインだけだとそのURLが自分のアイデンティティを投射したもの、という感じだけど、そうではなくて、そのURLでログインすることでログイン者の氏名等の属性を認証されたデータとしてログイン先に送る、運転免許証やパスポートと同様のアイデンティティの箱舟の役割を果たすようになれば、また人々の受け止め方も違ってくるのかな、という気もする。
実際、OpenIDでも、そんなアイデンティティ属性交換の仕様は定められている。
たとえば、普通のログインシステムでは、同じ名前は2つ存在できないわけだけど(bobというアカウントは既にあるので、bob34910にしてください、とか)、OpenIDだと、自分の使いたいハンドルネームというのが交換される属性としてあるとして、http://bobsmith.example.com/でログインするbobと、http://bobking.example.com/でログインするbobが、同じシステム内で同じハンドルネームで共存できるとか。
そんなふうになれば、飽くまでアイデンティティはログインすることによって交換される愛称「bob」であって、http://bobsmith.example.com/自身がアイデンティティではないということになり、一般人にも受け入れられやすくなるかもしれない。
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