2007年06月24日

PlaceEngineがVista、Mac、ローカルDBに対応、事業化に向け独立会社化

Posted by nene2001 at 17:08 / Tag(Edit): placeengine business perl lbs / 0 Comments: Post / View / 1 TrackBack / Google Maps このエントリーを含むはてなブックマーク

PlaceEngineが近頃大進化を進めています。
といっても多くは半月ほど前の話題だったりするのですが、何で取り上げるのが遅れたかは後ほど。

まずは対応プラットフォームの拡大。
2007年6月8日のアップデートで、正式にWindows VistaとMacintoshに対応しました。
これで、Mac人口の高い最先端Geekの間でもPlaceEngineが流行ってくれるかなあと期待してみたり。

さらに同じアップデートで、ついにローカルDB機能に対応しました(注:Windows版のみです)。
これまで、PlaceEngineはWiFiの電測情報をサーバに送って、サーバからのレスポンスで位置を取得していました。
これは、ローカルで膨大なDBを持つ必要がない、リアルタイムで最新のアクセスポイント情報から測位できる、住所等の付加情報も加えられるとよい点も多いのですが、一方でネットと接続できていなければ全く位置が取れないという点で問題がありました。
対するローカルDB情報は、Locky.jpシステムやPlaceEngineでもPSPのみんなの地図2で採用されたように、アクセスポイントのDBをローカル機器に持つ方式で、最新のアクセスポイント情報を常時更新等はできない代わりに、完全にネットから切り離されていても位置が取得できるという利点があります。
今回のアップデートで、PlaceEngineでも、現在地周辺のローカルDBを一部手元にダウンロードしておいて、ネット非接続時にローカルDBを使って位置推定できるようになりました。
単なるログ用途であれば、電測情報のハッシュを手元に溜めておき、ネット接続時にまとめて位置情報化することはこれまででも出来たのですが、どうしても非接続時にリアルタイムの場所が欲しい際には、このローカルDB機能が以後力を発揮する事になります。

とはいえローカルDB機能には、一度ダウンロードするとどの位の範囲で使えるのか、またDBの更新等は手動でしか行えないのか自動でやってくれるのか、複数のDBが作られるようなのだがその使い分けは、等ちょっとまだよく判らないところも多く、今後の公開が待たれるところです。
また、ローカルDBからの位置の取得は何故か電測ハッシュを引数として与えられないため、リアルタイム位置のデータしか取れないのですが、これも何となくI/Fが他と変わってくるので改善して欲しい点ではあります...まあ、リアルタイムでないのならネットが繋がるまで待ってもよかろうよ、という感じなのかもしれませんが。

さて、手前味噌ながら、PerlのPlaceEngine対応モジュール、WWW::PlaceEngineも本日アップデートしまして、ローカルDBからの位置取得機能に対応しました。
プラットフォーム拡大やローカルDB対応は半月ほど前のニュースであるにも関わらず、今頃取り上げた理由が、単にこの自分のモジュールが今までアップデートできなかったせいだったりもします。
(どうせなら一緒に取り上げたかった)
でも、よく考えてみると...ローカルDBには対応したけれど、同じタイミングで出ているMacintoshには対応できてないな、このモジュール...。
いや、インタフェースは同じはずなので、ロジック的にはそのままで動くはずなんだけど、Windows版とMac版でPlaceEngineクライアントのバージョン番号体系が異なるようなので、今のままだとMacintosh版クライアントはWWW::PlaceEngineの非対応バージョンとみなされてしまう。
PlaceEngineクライアントのバージョン判定してる部分だけ外せば動きそうだけど。
早めになんとかできるよう善処します。

さて、そんなこんなでPlaceEngineネタを取り上げるのが遅れているうちに、すごいニュースが飛び込んできました。
PlaceEngine技術を事業化するための会社「クウジット」が、設立されたようです。
これで、研究ベースだとなかなか思い切ったビジネス的挑戦なんかもできなかったんじゃないかと思いますが、面白いことができるようになりそうで、なかなか期待できそうです。
ALPSLABの中の人なんかも、「これでPSPだけでなく、DSでもPlaceEngine展開できるようになるなあ」とかつぶやいてました。
うちのサイトでも以前、FONとPlaceEngineの、技術及びムーブメント双方での親和性なんかを指摘しましたが、この辺の提携なんかも独立会社化したことで今後進んでいったりしたら面白いなあと思いました。

なんか日本の都市圏でしか使えない技術のように思われているPlaceEngineですが、国によってWiFi機器のID仕様が異なるわけでもないので、開発者の暦本さん自らパリに行かれた際PlaceEngineにAPを登録されていたように、別にデータさえ集まればどこでもそのまま持っていける技術なわけです。
(もっとも、APを経緯度座標系で管理しているとして、近隣のAPを導出する際の計算のロジックや定数が、APが日本近傍にあるとの前提でもし設定されていたとしたならば、その辺は世界対応するには考慮しなければいけませんが。)
なので、うまくいろいろ提携しつつ事業を拡げていけば、トップダウンなGPSとは別の、ボトムアップで世界的に整備される位置情報基盤として、大化けする可能性はあると思います。
ぜひ、多くの人が使ってくれるようになって欲しいと思います。

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