2008年03月25日
第1回ジオメディアサミット開催しました。
先週の金曜、3/21、先の記事でも告知しましたジオメディアサミットを開催いたしました。
主催者の一人?ながら、前日まで田舎の姫路に長期帰省していて会社の仕事が滞りまくってた私は、遅刻しての参加になりました。
私の到着以前は、日本の地図事情の基礎知識とかが紹介されていたみたいです。
その辺のレポートについては、懇親会で知り合った新海さん(むっちゃおもろい人でした...アジアに○○ツアー(伏字にせざるおゑない)に行く際には、新海さんとこでご相談を!)のブログで紹介されてました。
私がついたとこ以降は、MSN及びYahooのポータル地図担当者の方による、自社サービスの紹介と、会場からの質疑応答、パネルディスカッション。
いろいろお忙しいところ都合つけて来ていただいて、ありがとうございました。
が...Yahooさんのサービス紹介は聞けなかったんだけど、MSNさんのサービス紹介は以前gコンテンツワールド2007で聞いてた内容で網羅されてたし、パネルディスカッションも、「どこも同じような苦労あるよねー」という感じで、個人的には特に大きなインパクトはなく。
この辺はチミンモラスイさんがまとめておられます。
続いてオークニー森さんのオープンソースGISツール。
いきなりのカマシ「ポータルに毒されすぎている!」で会場笑いが。
後はGDAL/OGRだの、PostGISだの、MapServerだのといったオープンソースツールを一通り紹介という感じでしたが、最後に超面白いネタが。
私も全然知らなかったのですが、オークニーの「Web Routing Service」とシリウスラボの「GeoPlatForm API」がコラボして、ルート検索APIを始められたそうです。
WRS自体はオークニー主体で開発しているオープンソース経路探索エンジンのPostLBSを使っているのですが、その主な機能、「最短経路検索」「到達範囲検索」「巡回経路検索」のうち、現在のところ最短経路検索を提供しているとのこと。
経路探索のデモが見られたのですが、その馬鹿っ速さ、及び途中で経由地を変更しても自由に対応できるなど、カスタマイズ性のよさに会場から感嘆が漏れてました。
そしてライトニングトーク。
最初は、ALPSLABによる「ALPSLAB略地図」の舞台裏と言う話。
開発当初は「ゆるまっぷ」と呼ばれていたらしいが、足なんて飾りだと判らないエロイ人の一声で「略地図」になったらしい。
「ゆる」と呼ばれていた頃の名残が、ドメイン名(yuru.alpslab..)に。
技術的には、私もどうやって略地図って作るのだろうと思ってたのですが、細かい苦労はたくさんあるようですが基礎の発想は意外と簡単で、ある場所からある場所へのルートが決まれば、そのルートに存在するランドマークや交わる他の道路データ等を適宜取り出して、一定範囲で描画していると言う形らしい。
なるほど、言われればコロたま。
続いて、ロカポ上田さんによる、経路情報可搬化技術であるところの「LocaPorter」の紹介。
これは別エントリ立てて紹介してるので、あまり突っ込んで書きませんが、考えてみれば、ここまでレポートした「オークニーWRS」「ALPSLAB略地図」「LocaPorter」って、みんなルート関連のトピックですね。
というあたりから気付いたんですが、「オークニーWRS」で検索した地図を、見やすくするため「ALPSLAB略地図」に持って来たいと思った場合、通常よくある経緯度ベースでのクエリストリング引渡しだとURL長くなりすぎてまず無理でも、LocaPorter使えばスリムにデータ連携したりとかが可能になるわけですね。
これはなかなかすごい気がします。
次は、ミニブログのTimeLogさんにおける、地図連動機能導入のお話。
単にジオタグやEXIFの埋め込みで地図が表示されるとかだけでなく、友人関係やトピック等でグルーピングできたりとか、面白い切り口で見られるみたいで、面白そうです。
その次はOKILabさんの、位置表現特定APIの話。
これも非常にコロたまな技術。
清水寺をジオコードした場合、普通にすると日本全国大量の清水寺がひっかかるわけですけど、同一文書内で「八坂神社」「知恩院」みたいな単語が並んでいた場合、地理的な分布の偏りから「京都の清水寺」が選択されると言う形。
APIで公開されているので、いろいろ遊べそう。
LTの最後は、SFCのしゃおさんによる、カレンダーの予定情報を元に先読みナビゲーションをするという話。
まさにこの辺、話題としてはホットで、ナビゲーションだけでなくグーパス的な位置ベースのプッシュ型オプトイン広告基盤としても、改札タッチとかGPS計測のようなユーザの主体的行動が伴わなくても、位置ベースでオプトインできるユーザの予定情報・カレンダー情報っていうのは、注目されつつあるところ。
その点では、GoogleカレンダーとGoogle Mapsが全然現状連携してないのは、なんでこんなおいしいところをGoogleは見逃してるのだろう、という感じ。
というか、「時空間」とはよく言ったもんで、位置情報について考えれば考えるほど、結局ユーザの行動や出来事などをマッピングしていくと、それはそのユーザにとってのこの時間は此処に居たってことだよね、というふうに、時間情報=位置情報ということに気付かされてくる。
そしてLTの後は懇親会。
先にも書いた新海さんに出会えたりとか、いろいろ面白い話もあったのですが、最後に私がトリの挨拶をすることになりまして。
そののんに「メルカトル図法ばっか使っている会社は死んでしまえばいいよ」とここギコは言っていた、とか書かれてますが、そーいう話は言ってねー。
大筋は、このエントリでの後半で書いたような、「決まった地図描画、精度、方角、図法で納得するような層はポータルに任せておいて、ポータル以外は用途に合わせて描画を変えるとか、図法を変えるとか、そう言った路線を進めばいいと思うよ」というような話。
というか、実際、そんな感じの内容でLTする予定があったのが、前日まで帰省でおまけに旅先でPCにウィルス感染しちゃったので資料作れなかったので流れたのだけれど。
でも、別に私がそんなこと話さなくても、最初のポータルディスカッション以外は、経路探索や略地図、経路可搬、ジオコーディング、時間と空間の連動など、見事に「出来合いメルカトル地図制御API」とは一線をおいた話題ばかり。
位置情報に関わる世界って、地図APIから、図法や測地系のような地理関連の知識があり、空間DBやベクタデータ処理、空間解析のようなGISツールのノウハウもあり、携帯GPSやPlaceEngineのようなデバイスの話題あり、経路探索やジオコーディングのような周辺技術の問題もありと、はまり込むと面白くて仕方ない世界なんですよね。
その一端に触れられたということで、今回参加された方にとって非常に有意義な勉強会になったのではないかと思います。
Excerpt: 前回のジオメディア新年会につづき。...
Weblog: hachimitu blog
Tracked: 2008年03月25日 19:05
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