2008年11月23日
大和民族の定義云々について
はてなブックマーク > ここギコ!: 国連人権委、アイヌ・琉球文化の保護を日本に勧告
munyuu これはひどい 大和民族という新しい民族を作り出して、差別しようということですね。アフリカに民族をでっちあげて内戦させているのと同じ。文化保護と民族保護を混同しているのはわざとか?
いや、民族の虚妄性とかは判るんですけど、ただ今の日本という国が神話、歴史、言語、伝統、王統(天皇制)とか色んな物を奉じていて、その拠って立つ根拠として、いわゆる国士の方々は「父祖からの歴史・伝統を大切にし受け継いでいかなければいけない」という説明をされる。
いわば、守るべき日本の歴史・伝統を、過去からの帰納的に説明されるわけなんですが、一方で、アイヌや沖縄の人なんかに対しては、「日本国民なんだから、日本の歴史・伝統を受け入れろ(受け入れないと反日だ、非国民だ)」という形で、現状からの演繹的に説明されるんですね。
言うまでもなく、ほんの数代前まで別の神話、別の歴史、別の言語、別の伝統、別の王統を奉じてきた人たちなわけですから、「歴史・伝統を大切にしていかないと父祖への裏切り」という帰納的論理では、むしろ今の日本の国が奉じるそれらを奉じた方が、彼らにとっては父祖への裏切りになるわけです。
だから、演繹的に縛るしかないわけなんですけど、でもそれって、すごいダブルスタンダードだよね、と。
一方に対しては、「これは伝統なんだから受け入れろ」と縛りつつ、もう一方に対しては「これは現実なんだから受け入れろ」と縛る、それはおかしいんじゃないかと。
「現実なんだから受け入れろ」というのであれば、皆等しく少しずつ伝統からの逸脱をすべきだし、「伝統なんだから受け入れろ」というのであれば、皆等しく伝統を奉じられるようにすべきだろう、というのが、
あたりからずっと唱えてきたことなんです。
そういうことを考える際に、「日本「国」の奉じる伝統や歴史を、そのまま受け入れても父祖への裏切りにならない」、つまりは日本国の伝統や歴史への帰依を帰納的に説明しても破綻しない集合が確かに存在するわけで、その集合に対して、他に適切な当てはめるべき語も存在しないので、仮に「大和民族」という言葉を当てはめているだけなのです。
もちろん、その仮に「大和民族」と名付けた集合自体、たとえば両面宿儺が日本の大半では反逆者扱いですが岐阜県では英雄として祀られるように、もはや誰も思い出せない遠い昔まで考慮すれば決して一枚岩ではないわけで、それは過去に(そのような概念さえない過去に)進んできたもはや取り返しようのないエスニッククレンジングの成果なわけですが、しかし今の時点で認識できる範囲であれば、「日本「国」の奉じる伝統や歴史を、そのまま受け入れても父祖への裏切りにならない」集合は確かに存在するわけで、それらを仮に「大和民族」と名付けても、それほど違和感はないんじゃないかと思うのです(そもそも、何らかの名づけをしないと、それ以上思考が進められないし)。
もし、munyuuさんが「大和民族」と言うのはおかしい、とおっしゃられるのであれば、是非代わる言葉をご教授いただければありがたいです。
munyuu これはひどい 大和民族という新しい民族を作り出して、差別しようということですね。アフリカに民族をでっちあげて内戦させているのと同じ。文化保護と民族保護を混同しているのはわざとか?
そもそも、保護という感覚がよく判りません。
別に、今の日本語にしろ、日本歴史にしろ、伝統文化にしろ、神道・天皇制にしろ、保護されているわけじゃないですよね?
普通に国家・国民によって、政治・公教育・社会等を通じて、受け継がれなければいけないものとして、無意識に広く受け入れられているものですよね。
私は、アイヌや沖縄の言葉や伝統、歴史、文化も、日常とかけ離れたところで意識して守るもの、いわば「ハレ」で守るものとしてではなく、ごくごく普通の日常、いわば「ケ」の中で守られていくべきだと思ってます(アイヌは伝統に従って狩猟で生活すべきとか、そういうんじゃないですよ)。
なので、アイヌや沖縄の神話や歴史も日本の歴史教育で教えるべきだと思うし、アイヌ語も必須にする必要ははなくても、覚えられるカリキュラムが小学生の頃からあるべきだと思うし、天皇制は神道という一宗教の祭祀機関としてではなく、国家機関として存在するのであれば、天照大神だけでなく、オキクルミ神やアマミキヨ神にも祭祀を捧げるべきだと考えます。
別にこれは私一人のおかしな考えではなく、靖国神社の宮司をはじめとした大勢の神道人ですら、朝鮮人が日本の一部となって、朝鮮神宮を建立する際に朝鮮の神を祀らず日本の神だけを祀ったことに対し、「韓国建邦の神を無視するは人倫の常道を無視せる不道徳……必ず天罰と人怒を招来すべきものなり」とまで述べています(今の韓国人のすさまじい反日は、まさにこの天罰と人怒、だったりするのでしょうか)。
また、同じ記事の中で、「北海道開拓を含めて海外の神社に、地域を守られる「国魂神(くにたまのかみ)」を祀ることをしない悪しき先例となったのがこの朝鮮神宮」とありますが、やはりアイヌ等に関しても、同種の意識があったものと思われます。
現状がそうなっていない以上、意識的に引っ張りあげる「アファーマティブアクション」的なものは必要になるでしょうし、それを指して「保護」というのはあるでしょうが、何十年と経った後の帰結としては、そもそも保護という感覚が残っているのがおかしい、というふうになっていて欲しいと思います。
アイヌリンク:
アイヌ民族に関する政府の有識者懇談会が開かれている中、恵泉女学園大の上村英明教授(先住民族論)や北海道大の小田博志准教授(文化人類学)ら5人が「先住権サポート基金」を設立し、募金を呼び掛けている。アイヌ同士の交流や懇談会委員との話し合いを促進するための費用に充てるのが目的。
Excerpt: 2008/11/24追記: 本記事での「大和民族」の用法につい...
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Tracked: 2008年11月24日 20:11
Excerpt: 2008/11/24追記: 本記事に準ずる「...
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Tracked: 2008年11月24日 20:15
Excerpt: 2008/11/24追記: 本記事に準ずる「...
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Tracked: 2008年11月24日 20:18
Excerpt: 先のエントリのコメント欄でのmunyuuさんとのやり取りで、以前mun...
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Tracked: 2008年11月28日 11:33
現状では、日本に住んでいる民族は
日本国憲法と立憲君主としての天皇を奉じている「日本民族」だけです。
北海道や沖縄に住む人々は、アイヌや琉球人を祖先に持つ日本人です。
なぜ、祖先の信仰によって、彼らを区別しなくてはならないのでしょうか。
靖国神社は戦後は民間の宗教団体ですから、政治介入はできません。アイヌの神様を祭りたければ、勝手に祭ればよいだけです。
また、歴史教育で国作り神話を教えるのは、天皇の由来につながるものだからです。
アイヌや沖縄の神話は、その地域地域で個別に教えればすむことだと思います。
コメントありがとうございます。
ですが大変申し訳ないのですが、論証を経ない上での貴兄の結論が聞きたいわけではございません。
思考の過程で論理的に確実に存在するある集合について、命名する場合に何とすべきか、について問い合わせさせていただいておりますので、その点についてお答えいただければ大変ありがたいです。
引き続き、お答えよろしくお願いいたします。
Posted by: kokogiko at 2008年11月25日 06:51父祖と同じ伝統や歴史を受け継いでいる人は皆無だと思います。
言語や文化、宗教、生活習慣、どれをとっても全て変化しています。
自分に都合がよいか、簡単にマネできるものだけを受け継いでいるわけで、何を受け継いでいるかで民族を識別することは不可能な状態になっています。
アイヌも琉球も大和もすでに滅んでいるのです。
Posted by: むにゅう! at 2008年11月25日 21:49申し訳ございませんが、なぜ逃げられるのでしょうか?
私は、議論上必要な、論理的に確実に存在するあるクラスタに対し、munyuu様から「大和民族」という用語を使うのは適切ではない、とのご指摘があったので、それに代わる言葉の提示を求めているだけです。
それを論じる価値があるかどうかはmunyuu様と議論するつもりはないし、もしくは議論するとしても、まずその前の問題に決着がついてからです。
まず、目の前の設問にお答えください。
ああ、すみません、私も読みが浅かったです。
> アイヌも琉球も大和もすでに滅んでいるのです。
との一文がありますが、それでは論理的に存在する、或いは存在した件のクラスタに対して、「大和民族」という名称で呼ぶ事に対しては、特に問題はないとの認識でよいでしょうか?
議論を続けるにせよ打ち切るにせよ、まず上記への同意を待たせていただきます。
Posted by: kokogiko at 2008年11月26日 04:24>或いは存在した件のクラスタに対して、「大和民族」という名称で呼ぶ事に対しては、特に問題はない
日本国の歴史や伝統なんて、いくらでも恣意的に決められますから、「大和民族」と呼ばれるクラスタも恣意的なものになるだけだと思います。
恣意性が高いかどうかはまた別議論なので、それでは続けて議論するといたしましょう。
それこそ、むにゅうさんの「日本国民は全て日本民族」という主張の方こそ、恣意性が高い可能性もあるわけですし(飽くまで、可能性ですよ。まだ議論してないので何とも言えません)。
では、大和民族云々の議論については、
> 「大和民族という新しい民族を作り出して」
というむにゅうさんの言葉より、大和民族が捏造なのか捏造でないのかを争ってきたわけですが、むにゅうさん自身が、
> 「アイヌも琉球も大和もすでに滅んでいるのです」
と発言されたわけなので、結論としては捏造というわけではなく、それが既に滅んでいるのか、まだ滅んでいないのかについてが、むにゅうさんと私の見解の差だった、ということですね。
(申し訳ありませんが、いつまでも言質を取られまいと逃げ回られても無駄に時間を費やすだけなので、いったん上記で締めさせていただきます。)
では、大和民族が滅んだか滅んでいないかについての議論は、エントリを改めさせていただきます。
Posted by: kokogiko at 2008年11月27日 07:02ここでも、大和民族の定義については逃げているだけ。
父祖が数世代さかのぼれば何人いることになるか考えていないんだね。
Posted by: むにゅう! at 2008年12月02日 21:19> ここでも、大和民族の定義については逃げているだけ。
君も大和民族って使ってるからねw
> 父祖が数世代さかのぼれば何人いることになるか考えていないんだね。
父祖がなにか関係あるの?
ほんま、なんでそんなに血にこだわるかな。
本人のアイデンティティの問題では?
> > 父祖が数世代さかのぼれば何人いることになるか考えていないんだね。
> 父祖がなにか関係あるの?
ああ、判った。
> いわゆる国士の方々は「父祖からの歴史・伝統を大切にし受け継いでいかなければいけない」という説明をされる。
これがあるからね。
普通に読めば判ると思うが、俺の本文中の指摘は、むしろ右翼系の人間の方が、「父祖からの歴史・伝統を大切にし受け継いでいかなければいけない」という論調がある中での、一方で「いわゆる大和(君の真似してみたよ)」本流の歴史・伝統以外はガン無視するダブルスタンダードを指摘しただけ。
どの歴史・伝統をアイデンティティの礎とするか(そもそもそんなもの考えないこと含め)は、血筋とか関係なく個人の選択の問題だと思ってるよ。
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