2010年01月10日

普天間基地移設が軍事的に見て県外移設はあり得ないとかの議論について

Posted by nene2001 at 10:30 / Tag(Edit): 沖縄 基地問題 / 16 Comments: Post / View / 3 TrackBack / Google Maps このエントリーを含むはてなブックマーク

=== 注記 ===

最初に断りとして書いておきますと、本エントリは、普天間基地県外移転に関するどちらの論者をも、皮肉や揶揄したりする意図のものではありません。
私は県外移転すべきだと考えている立場ではありますが、JSF氏のブログを読むのは好きですし、いつも知らないことを勉強させてもらっておりありがたく思っています。

=== 注記終わり ===

普天間基地の県外移設がありえるかについて、軍事的観点からの議論が交わされています。

正直いって、レベルが高すぎて、私ごときの知識だとどっちが正しいのかは全然判りません。

ただ、思うのは、なんで県外移設派の人は、「軍事的観点から見ても、県外移設が適当」だと証明したがるんですかね?(いやもちろん、議論なので正しいと信じるならば正しいと思う主張をすればいいわけではありますけど…)
県外移設は、歴史的・政治的問題だろうと思います。
なごなぐさんの日記の言葉を借りれば、

「地政学」も、「憲法9条」「改正」云々も、日本国のマジョリティがする沖縄に米軍基地を押し込めようとする必死な言葉遣いには、性根のところで腐った沖縄への差別意識がある。私も偉そうなことはいわない。沖縄の無学な貧困階級のおっさんだ。言葉遣いは汚いが、最後に一言だけ言わせてもらう。

「踏んでる足をどけろと言ってるんだ、殺されても替わりの足は踏ませない。」

以上、ここは、一歩も退かない。

という沖縄の叫びに対し、ヤマトがどのように応答するかという、純粋に政治的な問題ではないでしょうか。

 

そりゃ、政治的にも県外移設が求められており、軍事的にも不要、という二重の不要が証明できれば美しいですが、それは多くを求めすぎではないでしょうか?
純粋に軍事的には要請される選択肢でも、政治的制約のために実現できないことなど、世にいくらでもあると思います。
たとえば、台湾を守るというのが至上命令であるのならば、米軍や、あるいはそれこそ自衛隊を台湾に駐留させる選択肢もありうると思いますが、現在の政治的制約のも元では、さすがに誰もそういう主張はしないでしょう(私は軍事に今回の論戦参加者ほど詳しくないので、台湾防衛のために台湾に兵を置くことが軍事的に上策かどうかの判断はできませんが、しかしもし仮に上策であったとしても、現在の政治情勢の元ではその選択肢はとり得ないというのは、ほぼ共通認識ではないかと思うのですが、どうでしょうか)。
そのような、「軍事的要請はあったとしても、政治的にそれを選択させない制約」として、沖縄の基地問題を日本国民、そしてそのマジョリティである大和民族が受け止め定義できるかが、今回問われているのじゃないかと思います。
JSFさんは常に言われていることだと思いますが、純粋に軍事的見地からの判断しか主張されていません。
軍事は政治の一要素でしかないのですから、「軍事的要請がある=それ以外の選択肢は採り得ない(もしそう思う人がいたら、それこそ結論先にありきの議論)」という意味ではないですし、JSFさんも明晰な人ですから、「軍事要請的には沖縄以外の選択肢は考えにくい」のだとしても、それを証明したことを以って「よって、実際に施行される政策としても、沖縄以外の選択肢はあり得ない」とは考えていないでしょう(確かめてはいませんが)。
JSFさんが詳しい軍事の知識を元に、純軍事的には沖縄以外考えにくいのだ、という情報を与えてくれるのであれば、それは有用な一情報として聞き置いた上で、しかし歴史的・政治的考慮をすれば、やっぱり県外移転すべきだよね、という議論は、十分にできると思うのです。

 

また、議論の中で気になった点で、「中国の台湾侵攻に合理性はない」という主張に対し、「常に合理的な判断を国家が採るとは限らない、一昔前にもそういう『合理的には戦争など起こるはずがない』から起こった戦争もあった、あらゆる事態に軍事は備えなければならない」と答えるようなやり取りがありました(JSFさんがそう主張したと言うよりは、ブコメとかトラバとかでの野次馬的な応酬の中で)。
また、JSFさん記事中の台湾の方のコメントとそれに対するJSFさんの返答で、

812.(台湾の方)
あの、一台湾人としての見解を言わせていただきますね。
  .........
ただ、アメリカが考えた「台湾有事」はもっと範囲が広いではないかと考えます。
中国による台湾侵攻だけではなく、台湾自体が日米に矛を向かわせた可能だって、ゼロではないです。尖閣諸島問題でも意図的に日本に挑発しています。あの「もしキリスト復活したら?」という命題に対して対策を考えたアメリカが、台湾が自ら中国の手先になる可能性に備えないわけがないでしょう。

813.(JSFさん)
素晴らしい知見をご披露頂きました事を感謝します。台湾人自身から「台湾が敵に回る事を考慮せよ」と仰られるとは、驚きと共に安全保障とはあらゆる可能性を考慮しなければならないことを痛感しました。このような事は、なかなか言えるものではありません。相手側の視点に立って考える事が出来る冷静な頭脳をお持ちで、見識の高さを伺えます。

というやり取りがありました。
このように、あらゆる可能性を考慮しなければいけないのであれば、それこそ、「沖縄が日本の敵に回る」可能性をも考慮しなければならないのではないかと思います。

「踏んでる足をどけろ」という沖縄の声に対して、永らく耳を傾けなかったばかりか、ようやく足をどけることを公約にした政党が政権を握ってすら、その約束を反故にされそうな感じ。
当事者の主観的立場から見れば、こんな舐められた話はありません。
それでなくとも、ほんの150年前までは別の独立国であった地域、ここまでされれば日本と天を共にする必然性等ないと考え、独立運動が沸き上がるような危険性もないとはいえないでしょう。
そうなれば、独立分離運動による政治不穏、その後の独立による政治的・軍事的空白と続けば、それこそ中国にこの地域へ干渉・併合する口実を与えてしまうことになります(沖縄が独立すれば中国が侵略にくる、と私が信じているわけではありませんし、JSFさんがそう主張しているわけでもありませんが、そういう論調はネット上で多々見られます)。
台湾海峡危機どころではありません。

そんな荒唐無稽な、日本のような民主(?)国家のくびきを抜けて、わざわざ中国のような独裁国家に蹂躙される危険性のある非合理的な選択を沖縄県民がとるはずはない...と思われるかもしれませんが、そもそもが人間は必ずしも合理的な選択をするわけではないから、あらゆる可能性を考える、というのが出発点であることを考えると、荒唐無稽でもなんでもないと思います。
「踏んでる足をどけろ」と主張する当事者の人達の視点から見れば、現時点で既に沖縄は日本やアメリカの軍事的植民地として映っています。
その「目の前の現実」を改めるためであれば、たとえ客観的に見れば「より非合理な結末」に陥る「可能性」があったとしても、「現実」と「可能性」という重みの差の前に、その選択をする可能性は十分にあり得るのではないでしょうか。

日本と沖縄が、完全に一枚岩という前提の元で純軍事的に見た場合に、普天間基地の県外移設は考えにくいという説は、十分に傾聴する価値はあるでしょう。
ですが、実際には、沖縄は政治的に微妙な立場をはらんだ地域である以上、純軍事的観点だけで政策を決めてしまうと、政治的に不安定になり、上記のようにかえって不安定要因を生む可能性もないとはいえません。
軍事的視点だけでなく、そういうあらゆる可能性も多角的に考えて、県外移設の可否は議論されるべきものだと思います。

 

さて、最後にJSFさんに質問(煽りでもなんでもなく、本気で質問)なのですが、政治的な制約がないという前提で、かつ純軍事面だけから考えた場合に、普天間基地の役割からいって、沖縄県外移設はあり得ない事は了解しました(というか、正確にはJSFさんが正しいのか反論者が正しいのか私ごときには判断が付かないので、留保していると言う意味ではありますが)。
が、もし純軍事的には県外移設は間違っていても、歴史的・政治的な制約として、台湾に兵を駐留できないのと同じようなレベルで、普天間基地の沖縄県内移設はできない、という定義が「もし」なされた場合に、軍事的観点から次善の選択肢を検討・献策するとすれば、どのようなものになるでしょうか?
とりあえず、沖縄県内と、奄美諸島は外した形で、どのような候補地が考えられるのか、教えていただければ幸いです。

Related query words in Google & Yahoo
Related Books from Amazon
Trackback to this entry
TrackBack URL :
Trackbacks
ここは酷い誰得教育ですね
Excerpt: 本社の移転: Kojii.net ココログ別館 http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-b24...
Weblog: 障害報告@webry
Tracked: 2010年01月10日 19:23
馬鹿信者の言動は確かにJSF氏に責任はないのだけれど、良識に訴えたい
Excerpt: 一つ前のエントリ関連。 一つ前のエントリのメタブ: ...
Weblog: ここギコ!
Tracked: 2010年01月14日 14:43
考えるべきは沖縄米軍基地問題の本質!
Excerpt: ★考えるべきは沖縄米軍基地問題の本質!画像はクリックで拡大します。民主党と連立与
Weblog: ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw
Tracked: 2010年01月16日 21:33
Comments

無理やり沖縄県内への移転が出来ないと仮定すれば、有事が発生した場合に
有事法の元で強制的に接収するのが策になるでしょうね。

もしくは、政治的に極めて不安定になった事を理由に、有事法を発動してしまうってのもアリでしょう。

結局、沖縄は日本・アメリカ・中国、いずれかの勢力圏に入るしかなく、
それが嫌なら3大勢力と互角に渡り合えるだけの力をつけるしかありませんが、
それこそ歴史的・政治的な制約の為、無理な話でしょう。

Posted by: at 2010年01月10日 11:41

多角的な視点を持つべしというのは同意。

ただ、このタイミングで「出て行け」言っている人たちの根拠は、土地の問題なのか環境要因なのか、
はたまた言いたいだけなのかは疑問が残る部分なのですが。

>あらゆる可能性を考慮しなければいけないのであれば、それこそ、「沖縄が日本の敵に回る」可能性をも考慮しなければならない

台湾と沖縄は政治的立場が違うので、敵対した場合のリスク評価も異なるのではないかと。
台湾は世界的にある程度の認知を得ている主体性ある行政単位であることから、日本が実力行使するには
外交レベルでの制約が発生し、また対抗能力としても十分に脅威となる戦力を保有しています。

対して、沖縄の場合は外交レベルの制約は発生しません。
沖縄で独立運動ないし暴動が起き、ソフトレベルでの沈静化に失敗した場合、機動隊なり自衛隊が暴動鎮圧にでることでしょう。
なにせ、沖縄には組織的抵抗ができる軍隊はありませんし最悪ゴリ押し可能です。
よその国からは「国内秩序の回復を図った」、としか捉えられないのではないでしょうか?

※英国のIRA並に抵抗する組織を編成できるのであれば話は別かもしれませんが、近代の沖縄にそこまで日本本土を憎む
歴史的経緯や風土なんてありましたっけ?1600年代まで戻れば或いは…な感はありますが。

また、経済の観点からみて米軍関連施設が丸々無くなった場合に得られる自由な空間や環境と、
それに伴って失われる経済効果ないし需要とは釣り合っているのでしょうか?

個人的に、移転問題は可能であれば頑丈で広大なメガフロートとか用意するのがみんなの幸せになるんじゃないかなぁ
と思いますけど。

Posted by: add at 2010年01月10日 12:22

 そんな自分自身で曖昧なことを曖昧な仮定を重ねて曖昧な言葉で質問するのって・・・・・・相手に対して酷すぎない?

Posted by: at 2010年01月10日 13:18

流石に沖縄独立まで考えて行動してたらコスト高すぎて割に合わない・・・・

私は北海道出身で、北海道は自衛隊駐屯地も数多くありますが、それが不便だからという理由だけで独立は考えたこともないです。現段階で独立でもしようものならまずロシアに攻め込まれることを念頭におかなきゃいけない。

Posted by: bingo at 2010年01月10日 16:16

 あらゆる可能性とはいうけど、沖縄独立の可能性ですか…。

だけど、実際のところ、基地問題でとにかく沖縄からでていけという人たちって、沖縄で多数派なんでしょうか?
声高に反対運動している人たちがいて、そういう人たちは外部から思想的な目的ですみついている…という言説はよく聞きますけど。
勿論、地元からも反対している人たちはいるとは思いますが、果たしてその人たちは本当に沖縄の利益などを真剣に考え、代表している人たちなんでしょうか?
基地問題は他人事みたいなことをいう沖縄の若者にもあったこともありますし、基地の反対運動をしている人にもあったことがあります。

現実的に基地経済というのは存在しているでしょうし、その恩恵に預かっている人たちもままいるわけで、そういう人たちの存在を無視して「沖縄独立」を云々いうのは非現実的ではないかと思います。

Posted by: くおん at 2010年01月10日 17:03

>歴史的・政治的な制約として、台湾に兵を駐留できないのと同じようなレベルで、普天間基地の沖縄県内移設はできない、という定義が「もし」なされた場合に、軍事的観点から次善の選択肢を検討・献策するとすれば、どのようなものになるでしょうか?

「なぜ普天間基地移設先は沖縄県内でなければならないのか」で述べられていますが。
ヘリコプターの足が米海兵隊基地の距離を決めるので、その足の範囲内にある選択肢だと【台湾・日本(沖縄)・フィリピン・中国】です。
そして、このうち【『歴史的・政治的誓約』を加味すると沖縄以外残らない】のです。
(フィリピンは米軍が撤退している為、基地を作れない)
その沖縄も仮定に基づいて除外すると、戦略そのものの変更が余儀なくされます。

だから、沖縄以外ありえないと言われているのでしょう。

Posted by: SIRO at 2010年01月10日 17:27

はじめまして、です。
軍事的には私もたいした知識はありませんが……


> あらゆる可能性を考慮しなければいけないのであれば、
> それこそ、「沖縄が日本の敵に回る」可能性をも考慮しなければならない

まるで日本政府がその可能性を考慮に入れていないような主張ですが……
さすがに日本政府もそれほど間抜けではないですよ。
反対運動や独立運動が本格的なものにならぬよう、土地地主にお金を落としたり、
騒音被害地域の住民に保証金を出したりしてたんですから。

政治的にも軍事的にも、沖縄に多くの基地を置くことは避けられない。
たとえ政府のお金をつぎ込んででも、基地をここに置かなくてはならない。
政府の判断はそれなのでしょう。
沖縄の人々には迷惑な話でありましょうが、中国が今のままの状態であるなら、
この構図が終わることはありえないと思いますよ。

Posted by: at 2010年01月10日 21:06

米軍基地を踏んでいる足と認識されているのは、ちょっととっぴな発想かなと思いますね。
ちなみに普天間という町自体、その踏んでいる足を中心に発展した町なんですよ・・・・。

軍事的に見て基地の設置が妥当か否かという考察自体が意味を成さない、というのも理解が出来ないです。だって軍事基地って軍事的な目的で作られたんですから、その存在価値はまず軍事的意味で語られるべきでしょう。

Posted by:   at 2010年01月11日 06:27

「政治的に沖縄に基地が置けない」という仮定をクリアするためには、現実とは大きく異なる条件が必要でしょう。たとえば、沖縄県民によるIRAばりの大規模武力闘争で日本中で爆弾テロが頻発している、あるいは架空戦記よろしく沖縄が中国領になっている、等々。
それを提示されない限り、屋上屋を重ねても思考実験としてすらも意味がないですよ。

現実をスタート地点とするならば、「基地が置けない」のではなく「既にあって重要な役割を果たしている基地を放棄させる」訳ですから、必要な条件も難易度もまったく異なります。

Posted by: at 2010年01月11日 10:42

 海兵隊の基地は別に沖縄でなくてもいいですよ。
佐世保の揚陸艦艇群とヘリ部隊と陸上戦闘部隊と兵站部隊が密接にリンクできて、
普段の訓練も陸自の演習場で実施できて、なおかつ沖縄に残す訓練施設や
補給施設にリンク出来るくらいの距離にあって、戦時の増援部隊に対する兵站機能が
十分に発揮できる広い場所が確保できれば、本土に移転しても全然構いません。
要するに在沖縄海兵隊のほとんどの機能を移転させる事が出来る場所があれば、本土でも構わないのです。
具体的には佐賀空港とその周辺農地が適当だと思われます。立地条件が最高だし、場所もいっぱいあります。
空港は市街地から離れているから騒音問題もないし、有明海の干潟も満潮時なら水陸両用車の航行訓練くらいなら出来ます。
本格的な揚陸訓練は佐世保の船で沖縄でやればいいのです。干拓地で地盤が軟弱ですが、
佐賀空港のターミナルビルや滑走路が運用できるのだから必要な工法で地盤を強化すれば問題ありません。
ただ、現行案に比べた場合、非常に大がかりな移転作業になりますので、物理的には十分可能でも、
実際に移転できるかどうかは政治の判断の
世界になりますね。

Posted by: at 2010年01月11日 20:59

はじめまして
> 「踏んでる足をどけろ」という沖縄の声に対して、永らく耳を傾けなかったばかりか、ようやく足をどけることを公約にした政党が政権を握ってすら、その約束を反故にされそうな感じ。
当事者の主観的立場から見れば、こんな舐められた話はありません。

当事者とは誰のことを指しているのですか?
件のブログ主が偏向した思想をもつ運動家なのはご存知ですよね?
あれが「沖縄の声」だと認識されているのなら間違いですよ。
沖縄を政治的に不安定な状態にすることがこうゆう人達の目的ですから。

基地返還は自民党政権下でも実施されてます。小禄、天久、ハンビーなどです。
戦略的価値が低下したのもあるんですけどね

普天間の県内移設に伴い
返還される基地があることや海兵隊司令部のグアム移転、嘉手納戦闘機部隊の訓練が
沖縄県外で実施されることになっているのはご存知ですよね。
国際情勢の変化と兵器の能力向上によるところが大きいのですが
結果として「沖縄の声」に応えているとは考えられませんか?
これは政権交代以前から検討されたきた事です。
さて
ブログ主さんは日本国のマジョリティには沖縄への差別感情があると考えますか?
現在の位置よりはるかに周辺住民への影響が少なくなる辺野古への移転は「足を踏む」
とお考えですか?

軍事的、政治的より現実的に考えれば現行案は最良のものと思いますがね。
軍事的に考えれば底なし(要塞化上等!)
政治的に考えれば妥協点なし(相手次第)
きりがないですよ。

Posted by: at 2010年01月12日 00:22

>歴史的・政治的な制約として、台湾に兵を駐留できないのと同じようなレベルで、
>普天間基地の沖縄県内移設はできない、という定義が「もし」なされた場合に、軍事的観点から次善の選択肢を検討・献策するとすれば、
>どのようなものになるでしょうか?
>とりあえず、沖縄県内と、奄美諸島は外した形で、どのような候補地が考えられるのか、教えていただければ幸いです。

えーっと、簡単に言えば「それは『移設』ではないので検討の余地なし」ということです。

ご指摘の「軍事的要請はあったとしても、政治的にそれを選択させない制約」という観点はごもっともです。
しかし、それを普天間移設問題において受け入れるならば、米軍はJSF氏の指摘するところの
「同盟国基地から無給油での、海兵隊のヘリボーンによる台湾投入」という軍事的な能力の喪失を意味します。
そして、喪失したこの能力を補完するためには、現状の戦略・戦術とは違うプランを立案し、そのための訓練を行い、装備を整える必要が生じます。
これはもはや「移設」ではありません。「移設」というのは、現在の戦略・戦術能力を維持することを前提に、施設や部隊の拠点を移動することです。
ですから、「移設先」という観点では「沖縄県外で軍事的観点から次善の選択肢」はありません。

沖縄以外の基地から台湾への攻撃に海兵隊を対応させるための戦略・戦術、なら検討の余地はあるかもしれません。
しかし、場合によっては新規の装備を開発する必要があるかもしれませんし、施設や部隊や装備の準備が整うまでの間、
現有の普天間基地の能力を維持しなければならないでしょう。その期間は辺野古移転よりも長くなります。

そしてなにより、日米はこの問題を「移設」によって解決することをすでに『合意』しているのです。
この期に及んでそれだけの改変を米軍に求めるならば、失うものは大きいですよ。

Posted by: rassvet at 2010年01月12日 03:32

 非常に興味深い前提(「沖縄が敵に回る」や「台湾に兵を駐留できないのと同じようなレベルで、普天間基地の沖縄県内移設はできない」)を拝見致しました。

その前提で、相当非道な選択肢を出してみます。
それは「自分達が使えないのであれば、対抗勢力にも使わせることができないように徹底的に破壊し消滅させる」というものです。

非現実的ですか?私もそう思います。が、思考実験としてはこれくらいえげつない意見もありではないか?ということで投稿致します。

Posted by: oni at 2010年01月12日 11:29

軍事(安全保障)ってな、政治の最も重要な部分。
軍事的要求が、政治の全てに優先されるのは当然。
だって、国家が危殆に瀕し、或いは滅亡するかもしれないのだから。
こんなことは、幼稚園児だって知ってる。

台湾が中国の完全な支配下になる影響を考えろよ。
こんなことは、胎児だって知ってる。

ちょっとレベル低すぎ。JFSも、こんなガキは相手にしたくないだろ。
こんなことは、生殖細胞だって知ってる。

Posted by: ゆうた at 2010年01月13日 11:26

 こんにちわ。最近mojimoji氏のブログ「普天間基地県内移設に合理性は皆無」を読み感銘を受けた者です。そこで2次的にあなたのブログを読みましたのでコメントします。

(1)あなたは自分では中立かつ平和的な人間と思っているようですが実はただの「愚かな」ミリオタではありませんか?

なぜならmojimoji氏とJSF氏の議論に対して
>私ごときの知識だとどっちが正しいのかは全然判りません(kokogiko)
>沖縄県外移設はあり得ない事は了解しました(kokogiko)
と自分が両者の正邪を判断できない事を書きながら、なぜかJSF氏に軍配をあげ、その記述内容の正邪も怪しいJSF氏に判断を請うている。あなたはなぜJSF氏が正しいとするのか自分で考えたことがありますか?
 おそらくあなたは何回もJSF氏の正邪不明な駄文を読むうちに、(A)何が正しいか?ではなく(B)何が通用するか、でそれを受け入れてしまい、その結果(C)それが正しいと無自覚に思い込んでいる、ただの「愚かな」ミリオタなのではありませんか?

なぜこう書くかと言えば朝日新聞や田岡俊次氏も明らかにmojimoji氏と同じ見解だからです(幣ブログ2009年12月21日参照)。しかしそれが1面大見出しで書かれないため、JSF氏のような駄文がまかり通るのでしょう。そして人々はあなたのように騙されるのでしょう。あえて私があなたを「愚か」と書いたのは同じ事が日本人全体に起きていると推測されるからです。残念なのはあなたはけして例外ではなく、日本人の多くはあなたと同じように普天間の海兵隊は本当は何をする部隊かわからぬまま、なんとなくJSF氏のような声を参考にして判断を迫られてしまっているからです。


(2)
>ヤマトがどのように応答するかという、純粋に政治的な問題
>私は県外移転すべきだと考えている(kokogiko)
あなたは珍しい事に非常に政治的な正義を重んずる人のようだ。しかしそれならば、なぜJSF氏が2010年1月9日ブログで「普天間海兵隊は日本を守るためにあるのではない」と明らかにしているのを無視するのですか?
 もしそれが日本を守るためでないなら自民党の言うような安保問題の根底にかかわる問題=日本の安全そのものにかかわる問題ではないのははっきりします。そうすれば普天間基地移設問題は(A)単純な海兵隊の利便性問題あるいは(B)移転費用などの金の問題、となり政治的問題ではなくなる。
 あなたは普天間基地を政治的問題として判断すべきと考えているようだが、実は足元(具体的事実関係)を見失っているため、自分で自分のカードを捨てているのではありませんか?
 なぜわざわざこう書くかと言えばこれも多くの日本人が同じような経緯をたどって考えているように感じるからです。日本人は残念ながら合理的な判断ができていないように見える、その原因の大きな部分はメディアにあると思われるが、判断をする責任はやはり各個人にある、その点で本来平和的なあなたの判断は大変に残念で、愚かなものと思えます。

以上もし反論があれば是非お書きください。その応酬によりそれが平和的でリベラルなものを志向する日本人にとって何かの参考になるかもしれませんから。

Posted by: zames_maki at 2010年01月15日 17:25

 基本的に沖縄の米軍基地は全部県外移転して、沖縄の人に安らぎを!と思います。北海道から九州までしらみつぶしに候補地を探して、沖縄県以外の本土に基地をつくりましよう。我が国のほとんどの地方は過疎地になりつつあるし、その気で探せば、いくらでもあるはずです。喜ぶ地方もあるはずです。10兆円くらいでできるでしょう。工事は日本企業がするわけですから、国費で税金で景気対策もできて、一石二鳥です。関連業界は潤い、活気が生まれます。たぶん3倍の30兆円くらいの経済効果が生まれます。基地にする土地がないのであれば、もっと資金を投入して長期計画で50兆円くらいつぎ込んで東京湾か瀬戸内海か、伊勢湾に人工島を造成してやればいい。すぐにでもしてほしい。国家予算で正々堂々と大義名分を背負って、ほかのことは我慢してもらってやりましょう。国防もよくなるし、沖縄の人々も安心するだろうし、万々歳です。それくらいのことはできるはずです。

Posted by: チカズミ at 2010年01月28日 00:22
Post a comment












Remember personal info? 
2010年01月
Su Mo Tu We Th Fr Sa
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

About Me

Navigation

Search
Google
Web
kokogiko.net
Archives
Recent Entries
Recent Comments
Recent Trackbacks
目標ができれば実現は可能(ビジネス快進撃 ビジネスマナーのメルマガ)
ほどよい成果主義
コロプラが位置ゲープラットフォームを検討中?iPhone対応も?(ここギコ!)
位置ゲーの歴史をまとめてみた
すこし先のARに必要な方向性3つ(ここギコ!)
GPS高度、ジオイド高、標高の関係
すこし先のARに必要な方向性3つ(ここギコ!)
可視光通信って自位置特定にも使えるんじゃないか
考えるべきは沖縄米軍基地問題の本質!(ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw)
普天間基地移設が軍事的に見て県外移設はあり得ないとかの議論について
馬鹿信者の言動は確かにJSF氏に責任はないのだけれど、良識に訴えたい(ここギコ!)
京都外国人排斥カウンターデモの「反日上等」「日の丸ウンコ」とかについて
馬鹿信者の言動は確かにJSF氏に責任はないのだけれど、良識に訴えたい(ここギコ!)
三度、在特会カウンターデモについて
馬鹿信者の言動は確かにJSF氏に責任はないのだけれど、良識に訴えたい(ここギコ!)
普天間基地移設が軍事的に見て県外移設はあり得ないとかの議論について
馬鹿信者の言動は確かにJSF氏に責任はないのだけれど、良識に訴えたい(ここギコ!)
今回のデモで「反日」「日の丸XXX」が拙いことは判りました が、であってもまだいくつか
ここは酷い誰得教育ですね(障害報告@webry)
普天間基地移設が軍事的に見て県外移設はあり得ないとかの議論について
Hatena bookmarked
My Hatebu

Banners

Syndication
Powered by
Get it!!