2010年03月18日
ケータイ国盗り合戦が地域振興策「国おこし」「国札」を投入
ケータイ国盗り合戦が、地域振興イベントとして、新たに「国おこし」「くにふだ」という取り組みを始めたようです。
退社後もお付き合いさせていただいてる方々経由で「何か新しいマネタイズ策考えてるらしいよ」と聞いていたのは、これだったのか。
ケータイ国盗り合戦、神戸のまちおこし応援キャンペーンを開始〜 ユーザーみんなの力で、いざ「国おこし」! 〜
- 「国おこし」企画の背景
『ケータイ国盗り合戦』は、ゲームを通して多くのユーザー皆様に実際に地方に足を運んでいただくことが地域活性化に繋がるという考えのもと、様々な地方自治体様や地方企業様との連携を進めてまいりましたが、今回SDFと共同で企画することにより、有名企業様だけでなく「町のお店やさん」をも巻き込んだキャンペーンの実施が可能となりました。 - 「国おこし☆神戸編」の遊び方
「国おこし☆神戸編」は、新アイテム「くにふだ(国盗り札)」を全5種類集めてゲームを攻略する期間限定ゲームです。獲得した「くにふだ」裏面のQRコードからアクセスすると、ゲームを達成することができます。
なお、「くにふだ」を取得するためには攻略対象スポットでの一定金額のお買物や寄付が必要となります(一部無料)。
※本キャンペーンに係る売り上げの一部は、SDFならびに地域振興を目指すNPO法人に分配されます。
地方の小売店鋪等でユーザがお買い物をすると、物理的なカードがもらえ、そのカード裏に記されているQRコードをスキャンする事で、ゲームを達成できると言うもののよう。
一見、コロプラのコロカのようですが、よくよく分析すると微妙に違います。
- 実施期間:
コロカ:永続的
国盗り:イベントとして一定期間 - 空間的展開:
コロカ:日本全国での展開
国盗り:1イベントとしては、狭い一定範囲にローカルに展開 - ユーザに対する期待消費額:
コロカ:数千円規模、比較的高価
国盗り:無料〜数百円規模、比較的安価
ということで微妙に軸ずらしされており、どちらかというとコロカ対抗というよりは、赤い鳥のお宝探検隊的な立ち位置ではないかと思われます。
赤い鳥等は、日本中から会員を地域に人を誘導するというよりは、ポスター等の物理的告知手段を利用して不特定多数の周辺住民を特定店舗に誘導することを主眼としています。
なので、全国で44万人いるとはいえ不特定多数にリーチしない会員サイトであり、また全国規模のゲーム性を持っている国盗りで、同様のローカル的な集客がターゲットになりそうなイベントを行って、どの程度動員できるのかには、疑問も残ります。
ですが、不特定多数の近隣住民にリーチしない代わりに近隣住民でない会員にリーチするので、それによる他地域からの流入が近隣住民にリーチしない事による減少分をもし上回ることができれば、赤い鳥以上の効果を生む事もできるでしょうし、また会員以外のアテンションは低いであろうとはいえ、現地でのポスター告知等も行っているでしょうから、そこから国盗りの新規会員流入を期待できるかもしれません。
成功するかどうか、なかなか気になる施策ではあります。
一方で、システム的な部分では大いに疑問が残ります。
今回のシステムについて発表後いろいろ調査してみたのですが、どうもこの「国おこし」専用にあらたなシステムを起こしたわけではなく、既存のシステムを流用しているようです。
プレスリリースには書かれていませんが、サイト内の遊び方を見てみますと、以下のような記述があります。
くにふだ裏面のQRコードからアクセスしてスタンプ&100コバンGET
※必ず獲得した場所でアクセスしてください。
これは同様にQRコードを利用した「龍馬伝」イベントと同様の要求であり、すなわち同じシステムを流用したと判ります。
位置ゲーの常識として、QRコード等ではURLが提供できるだけなので、そのURLが他人にバレてしまえば、ゲームの本来のクリア条件を満たしていない人でも、誰でもクリアし放題になってしまう、という問題があります。
その危険性を減らすために、QR経由でサイトにアクセスさせた後、ユーザの位置を確認し、QRが設置されている場所のそばにいる事を確認した上で、クリアした事を認定する形になっているわけです。
この対策を打っていても、ターゲットに実際に行ってはいないけれどかなり近くにはいて、かつQRで提供されているURLを不正入手したユーザは、ターゲットに行かなくてもクリアしてしまうことができますが、それに関してはまあ近くまで行っているのでクリアとみなしても実害はないだろう、というところで担保されています。
ですが、国札のように入手条件が「ターゲットを訪れる事+お金を使わせる事」という、位置的条件に+αの入手条件があるとなれば話は別です。
正当な入手者はお金を使わないとターゲットを入手できないわけですが、不正にURLを入手したユーザは、近くに行くだけでターゲットを入手できてしまう。
またユーザにとっても、立て看板に描かれたQR等とは違って、「くにふだ」という物理的実体を所有物として入手したにも関わらず、入手場所から離れれば特典の付与権利を失ってしまうと言うのは判りにくく、クレームの種になるとしか思えません。
これは大きなシステム的問題と思われます。
コロプラのコロカや赤い鳥のトレジャーカードは、その辺の問題を、カード一枚一枚に偽造不可能なシリアルナンバーを付与する事で解決しています。
シリアルナンバー形式であれば、絶対にカードを入手したユーザにしか特典付与が行われず、システム的な問題がありません。
もしかすると、コロプラはコロカ周りで特許を出しているとのことなので、その辺に抵触するのを恐れたのかもしれませんが、しかしちょっと調査すれば赤い鳥もシリアルナンバーカードシステム使っている(恐らくコロカより先に)のは判るはずですし、調査不足としか言いようがありません。
新システムを開発するとか一枚一枚違うシリアルを与えると言うのは非常にコストのかかる話で、既存システムが使い回せれば確かに導入コストは低いのですが、しかしそれに見合うシステムの質を得るために、他社は努力しています。
新たな収益源の柱として育てたいのであれば、それに見合う投資をしてしかるべきなのではないかなと、個人的には思います。
後、「くにふだ」は明らかにコレクターアイテム的な要素で収集欲を煽るべきなのに、くにふだの収集状況や、過去のくにふだにどのようなものがあったかの一覧をシステム上で管理できないというのも、片手落ちではないかなと思います。
コロカ等は単に物理的実体を手に入れるだけではなく、それを入手したと言う事をシステム上でも証明でき他のユーザに示す事が出来るので、ユーザの名誉欲に火をつけ収集心を煽る事が出来ますが、単に物理的実体を入手できるというだけでは、ユーザに収集するモチベーションを喚起させる上で、弱いのではないかと思います。
やはり、過去どのような「くにふだ」があったか、そして各ユーザがどれだけ収集できたかという事を、システム上でも管理できるようにすべきではないかと思います。
もっとも、先述したように物理的入手を完全にシステム上で証明できる仕組みになっていない以上、システム上で管理できるようにしてしまう事で、かえって不正行為を誘発してしまう事になる可能性もありますが…。
お元気?長い時間に更新しませんね。引越すのは順調でしたか。
Posted by: 宋 at 2010年07月13日 13:43![[ここギコ!]](http://kokogiko.net/logo.png)





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